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阪神なんば線開業で始まった快速急行の相互直通運転。近鉄車両も神戸三宮駅に乗り入れる=20日午前、神戸市中央区(撮影・吉田敦史)
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阪神なんば線開業で始まった快速急行の相互直通運転。近鉄車両も神戸三宮駅に乗り入れる=20日午前、神戸市中央区(撮影・吉田敦史)

 阪神なんば線(尼崎-大阪難波)が20日、開業10年を迎えた。阪神電鉄と近鉄の相互直通運転が実現し、神戸三宮-近鉄奈良間が直結。利便性の向上により、観光や通勤・通学客は増加を続けている。阪神電鉄は沿線活性化に力を入れ、神戸方面への訪日外国人客(インバウンド)誘致にもつなげたい考えだ。(田中真治)

 同線は2009年3月、西九条-大阪難波間を延伸して開業した。同区間の利用者数は右肩上がりで、17年度は1日平均約9万5千人。09年度の同約5万8千人から64%増えた。近鉄線から神戸方面への利用は20%の伸びで、阪神線から奈良方面への7%を上回る。神戸三宮駅の乗降客数も、開業前の1日平均約8万7千人(08年)から26%増の同約11万人(17年)に伸びた。

 “なんば線効果”は受験生の動向にもうかがえる。近畿大(大阪府東大阪市)の18年度の志願者数は、兵庫県から延べ約3万6千人と、10年間で倍増。武庫川女子大(西宮市)でも、奈良県からの志願者数が大幅に底上げされたという。

 とはいえ、急速な高齢化と人口減少をにらみ、阪神電鉄が長期ビジョンで最重要課題に掲げるのが「魅力あふれる沿線の創造」だ。

 重点エリアと位置づけるのが甲子園球場(西宮市)周辺。阪神戦の観客の約20%が同線を利用しているが、「野球開催時以外も訪れてもらいたい」と、西宮市と連携し駅前広場の整備を進めている。観光や定住促進に向け、尼崎城再建が話題の尼崎駅周辺と併せ、地域との連携も模索する。

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどへの足として「インバウンドの増加も顕著」と同社。神戸方面に呼び込む観光資源の一つが、沿線に広がる灘五郷の酒蔵だ。関西国際空港などでもイベントを展開し、大阪・関西万博の開催を視野に入れたアピール策を練る。英語での車内放送も、20日から始めた。

 線路がつながる山陽電鉄とは、13年に山陽姫路-近鉄奈良間のツアー列車を初運行し、今年も10周年イベントで企画する。ただ、定期運行には「技術的課題と需要の見極めが大切」とし、直通運転可能な車両の確保やホームの改修、各社間のダイヤ調整などの課題を挙げる。山陽電鉄も「すぐに実現は困難」とするが、「乗り入れの可能性は考えていきたい」と意欲をにじませている。

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