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「ハッピーエンドにならないよ」「えーねん。それがほんまやん」。宍戸監督(右)と鍛冶さん=西宮市西福町、メインストリーム協会
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「ハッピーエンドにならないよ」「えーねん。それがほんまやん」。宍戸監督(右)と鍛冶さん=西宮市西福町、メインストリーム協会
映画のワンシーン(映画「道草」上映委員会)
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映画のワンシーン(映画「道草」上映委員会)

 知的障害のある人たちが地域で暮らす姿を描いたドキュメンタリー映画「道草」(映画「道草」製作委員会)の上映会が各地で開かれ、注目を集めている。4月中・下旬には、障害者の自立を支援する兵庫県西宮市のNPO法人「メインストリーム協会」の協力を得て神戸市内で公開される。(鈴木久仁子)

 同NPOのスタッフの1人、鍛冶克哉さんがこの映画を手掛けた宍戸大裕(ししどだいすけ)監督と旧知の仲で、神戸での公開をはじめ関西での宣伝を引き受けた。

 映画は重度の知的障害者4人の日常生活を追っている。登場人物はいずれも、病院や入所施設、親元ではなく、ヘルパーの支援を受けながら地域で1人暮らしに挑戦している。

 国内では2014年に重度訪問介護制度の対象が拡大され、重度の知的・精神障害者もヘルパーの支援を受けながら1人暮らしがしやすくなった。しかし5年たった現在、利用者は全国でも少数にとどまる。

 制度の認知不足に加えて、「大声を出して近所迷惑にならないか」「長年、施設暮らしなのに大丈夫か」などの不安から親が踏み切れないためという。

 映画では、タンポポの咲く道を跳びはねるようにステップを踏んだり、長い寄り道をしたりしながら歩くシーンがある。介護者が「これじゃ一生、帰り着かないよ」と、のんびりした口調で声を掛ける。

 全編を通して、にじむのは、日常の感覚や常識にとらわれることなく流れる豊かな時間。障害者と介護者の織りなす不思議で、うらやましいほど魅力的な日々だ。

 「決してうまくいくことばかりではない。中にはしんどい時期の人もいた」。宍戸監督は話す。「でも包み隠さず、ありのままを描きたかった。多くの人に知ってもらいたい」

 メインストリーム協会の鍛冶さんは「ぼくは知的障害の人と関わってきているからほほ笑ましいくらい。だが、知らない人は、映画に出てくるリアルな日常生活に驚くかも」と話す。

 4月13~26日、神戸アートビレッジセンター(TEL078・512・5500)で上映。13、20日には宍戸監督と地元支援者とのトークショーもある。

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