総合 総合 sougou

  • 印刷
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 国の運輸安全委員会が28日に公表した調査報告書では、JR西日本が新幹線の異変を見過ごし続けた博多-新大阪間644キロの運行状況が再現された。

 報告書によると、最初の異変は博多駅を出発直後、客室乗務員が「汽笛のような甲高い音」を聞いたことだった。小倉駅出発後には複数の乗務員が焦げたような臭いを感じ、福山駅を出ると、乗客からも「客室で煙が立っている」との申告があった。

 岡山駅から乗り込んだのは車両の「プロ」である保守担当3人。床下点検の必要性を感じた保守担当は指令所に打診するが、指令員が他の同僚の質問に答えるため受話器を耳から外しており、「ちょっと待ってください」と返答。保守担当は「床下点検の準備を手配している」と誤認した。

 3人は新大阪駅で下車し、「走行に支障なし」としてJR東海に引き継がれた。名古屋駅で停車した車両の床下から油漏れを見つけたのはJR東海だった。

 報告書では、判断を誤った要因として、異音や異臭が発生したり消えたりし、問題発生までの約8カ月間で異音が原因の停車点検は1件のみだったことなどを挙げた。報告が落ち着いていたことや、JR東海の施設である新大阪駅で点検はできないと思い込むなど、運行継続を望むような心理的バイアスも指摘された。

 JR西は東京の指令所に保守担当経験者を配置。岡山と広島駅に保守担当2人ずつを拡充した。平野賀久(よしひさ)副社長は「新幹線を止めて異常がなくても、その行動を褒めることで安全意識を高めている」と話した。(竹本拓也)

総合の最新
もっと見る

天気(5月28日)

  • 25℃
  • 21℃
  • 70%

  • 25℃
  • 20℃
  • 70%

  • 26℃
  • 21℃
  • 70%

  • 25℃
  • 21℃
  • 70%

お知らせ