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書店店頭での撮影マナーを啓発するカメントツさんの作品(カメントツさん提供)
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書店店頭での撮影マナーを啓発するカメントツさんの作品(カメントツさん提供)
フォロワー数は22万人超。カメントツさん(@Computerozi)のツイッタープロフィール画面
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フォロワー数は22万人超。カメントツさん(@Computerozi)のツイッタープロフィール画面

 カシャッ。書店に響くシャッター音。見れば、本を広げスマホを向けている男性がいます。店頭の雑誌や書籍を撮影する「デジタル万引」は、スマホの登場以来、書店関係者を悩ませる問題です。作家たちはどう考えているのでしょう。人気漫画家カメントツさんに聞きました。(ネクスト編集部 金井かおる)

■理由は…ファンを守るため

 〈トラブルにまきこまれないために…本屋さんで撮影をするのはやめよう!〉

 人気漫画「こぐまのケーキ屋さん」(小学館)の作者で、京都精華大学マンガ学部の講師も務めるカメントツさん(32)は今から約1年前の2018年2月28日、自身のツイッターアカウントにて書店内でのスマホ撮影について啓発のイラスト作品を投稿しました。

 -なぜこの投稿を

 「自分の作品のファンがトラブルにまきこまれないためと、誤解による書店員さんの手間を減らしたい気持ちで制作しました」

 トラブルとは「デジタル万引」のこと。投稿した日は自身の単行本「こぐまのケーキ屋さん」(小学館)発売の前日。自身のファンが店頭の新刊コーナーを写真に収め「もう店頭に並んでいました」「こんなに平積みされていました」とファン同士で情報交換し、デジタル万引と勘違いされないようにと、ファンを守る気持ちからの投稿でした。

 〈どうしても撮影したいときは、買ってから店外で撮影しよう〉〈棚を撮影して良いか店員さんにきこう〉と具体例をあげアドバイス。分かりやすさが共感を得て、ツイートはリツイートが2万2千超、いいねが2万4千超と拡散しました。

 「注意喚起は書店さんを中心に拡散し多くの人に見てもらえる結果になり、良かったです」とカメントツさんは語ります。

■「生活を奪いかねない」

 「デジタル万引」という言葉が登場したのは2003年夏。日本雑誌協会と電気通信事業者協会が7~8月の雑誌愛読月間に合わせキャンペーンを開始した際の造語です。「店内でカメラ付き携帯電話などを使って情報を記録することはご遠慮ください」とマナー向上を訴えるポスターを3万枚作製し、全国2万店の書店に配布しました。

 当時の兵庫県書店商業組合理事長は同年12月、神戸新聞社のインタビューに「作家をはじめ、本をつくる人たちの生活を奪いかねない。インターネットの普及などで、映画や音楽にも共通の問題です」とデジタル万引の深刻さを訴えていました。

 「デジタル万引」という言葉が誕生してから16年。カメラ付き携帯電話はスマートフォンに進化し、消音機能のあるカメラアプリやSNSが普及。ツイッターやインスタグラムのタイムラインには、雑誌の表紙や記事を撮影した写真があふれます。著作権法への抵触を指摘する声もあります。

■マナーとして考えて

 カメントツさんは、作品が書店で平積みされている様子をSNSに掲載したくなる気持ちはとてもありがたいとした上で「静かな書店でシャッター音が鳴り響いたりしますと書店員さんに不要な確認をさせてしまう結果になったり、そもそも店内撮影自体が禁止されている書店さんが多いです。平積みの棚を撮影してSNSに掲載することに関しては、宣伝効果もあるので書店さんの許可があればぜひやって欲しいことなのですが、難しい問題です」。

 カメントツさんはこう結びます。〈一概にゼッタイダメ!!というルールではないが、マナーとしては一般的なのでやっぱり気をつけよう〉

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