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ネイルトレーナーに足の爪を手入れしてもらう土屋アリスター時生選手=ネイルサロン「Welina」
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ネイルトレーナーに足の爪を手入れしてもらう土屋アリスター時生選手=ネイルサロン「Welina」
アスリートの爪を保護するシートなどの商品=TAT
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アスリートの爪を保護するシートなどの商品=TAT
かつては親指の爪の空洞が目立っていた、土屋アリスター時生選手の左足(Welina提供)
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かつては親指の爪の空洞が目立っていた、土屋アリスター時生選手の左足(Welina提供)
手入れによって、親指の爪の空洞がかなり小さくなった土屋アリスター時生選手の左足(Welina提供)
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手入れによって、親指の爪の空洞がかなり小さくなった土屋アリスター時生選手の左足(Welina提供)

 わずかな動きの差が勝負を分けるスポーツの世界。手足の爪一つでも状態が悪ければ、ボールのコントロールや蹴り出す力に影響する。爪先まで神経を研ぎ澄ますトップアスリートから今、注目を集めているのが、爪の保護や補強、手入れをサポートする「ネイルトレーナー」だ。女性に人気の「アート」とは異なる「ケア」がスポーツ界に広がりつつある。(金山成美)

 アスリートにとって、爪は重要な役割を果たしている。手の爪は指先で握ったり、力を加減したりする際に欠かせない。体を支える足の爪は瞬発力の源。その分、一般の人に比べて負担が大きく、爪の状態に悩むアスリートは少なくない。

 男子プロバスケットボールBリーグ「西宮ストークス」の土屋アリスター時生選手(23)は、昨夏から兵庫県西宮市甲子園口3のネイルサロン「Welina(ウェリナ)」に月1回通い、ネイルトレーナー西村静香さん(31)から足爪のメンテナンスを受けている。親指の爪と皮膚の間に空洞ができ、靴に当たって痛みを感じていたためだ。

 「痛いのは当たり前だと我慢していた」という土屋選手。談笑している間に爪がきれいに伸びるように整えられ、保湿などのケアが施された。「初めて手入れしてもらった日から、靴下と靴の履き心地が違った」と効果を実感。指導を受けて自宅でもケアし、半年が経過した現在、空洞はかなり縮小した。「走って止まるときに痛みで一瞬遅れていたのが、今では守備に集中できる」とプレーの質向上に手応えを感じている。

 西村さんは、2015年に発足したアスリートネイル協会(東京都)の講座で、爪の構造やスポーツ医学、食学などさまざまな知識を得て資格を取得した。「爪の状態、競技の特徴、動きの癖など、多くの情報から一人一人に合った方法を考えている」といい「プレーにも良い影響があればうれしい」とやりがいを感じている。

 同協会公認のネイルトレーナーは現在約100人で、兵庫県内では3人が活動。スポーツジムやサロンなどで手入れをしている。同協会は「爪が割れた、爪の下が内出血したなどのトラブルを対処せず、悪化した選手も多い。適切な処置に加え、予防も大切」と呼び掛ける。

 来年の東京五輪に向け、爪を守る環境整備が諸外国に比べて遅れているとして、スポーツ界出身の国会議員らによるアスリートネイル推進議員連盟も今月発足した。同協会は「トレーニングが重要だと認識されているように、爪のメンテナンスは欠かせないという考えが広がってほしい」としている。

■アスリートの爪ケア、商品開発も

 アスリート向けの爪のケア商品も開発されている。西宮市日野町のネイル商品専門商社TAT(ティーエーティー)は、2017年秋からアスリートネイル商品をスポーツ用品店やインターネットで販売。女性用ネイルのノウハウを生かし、スポーツで傷めた爪を保護、修復する商品を考案した。

 マッサージするようになじませるエッセンス、保湿のオイルは液体タイプ。爪を保護するウレタン樹脂製のテープは手と足用があり、自分で貼ることができる。爪やすりもあり、自宅で手入れすることも可能だ。

 プロ野球選手らの意見を受け、野球やソフトボールの捕手が手の爪に貼り、サインを見やすくする「蛍光サインテープ」も用意。ナイターでもはっきりと見え、選手に好評という。TAT市場開発部の森脇栞里さんは「スポーツを愛する人たちのために役立てることをやっていきたい」と話す。

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