総合 総合 sougou

  • 印刷
被災家屋から出た廃棄物を片付けるコンティのメンバーら=2016年9月、熊本県西原村(コンティ提供)
拡大
被災家屋から出た廃棄物を片付けるコンティのメンバーら=2016年9月、熊本県西原村(コンティ提供)
流しそうめんを楽しむ西原村の子どもたち=2017年8月、同
拡大
流しそうめんを楽しむ西原村の子どもたち=2017年8月、同
熊本で支援活動を続けるコンティ代表の伊庭駿さん=神戸市灘区鶴甲1
拡大
熊本で支援活動を続けるコンティ代表の伊庭駿さん=神戸市灘区鶴甲1

 熊本地震の被災地で、神戸大学の学生組織「持続的災害支援プロジェクトKonti(コンティ)」が現地支援に取り組んでいる。これまで学生ら延べ198人を計28回派遣。がれきの撤去に始まり、今も地域コミュニティーの維持・再生に手を差し伸べる。前震から3年。関係者は「部外者だからこそできる寄り添いを続けたい」と意気込む。

 コンティは2016年5月に発足。11年の東日本大震災で被災者支援の足湯などに取り組んだ「神戸大東北ボランティアバスプロジェクト」のメンバーらが立ち上げた。名称は英語の「Continue(継続)」と「Contiguity(寄り添い)」を掛け合わせ、神戸大のアルファベッドの頭文字Kを充てた。

 拠点は阿蘇の自然豊かな熊本県西原村。本震で最大震度7を記録し、全家屋の半数を超える約1380戸が全半壊した。

 最初の1年は被害が出た農作物や設備の撤去を担った。翌年度から同村の畑(はた)地区と風当(かざあて)地区の2集落を活動場所に絞り、被災者を戸別訪問。揺れ動く心情や復興に向けた要望に耳を傾けた。コミュニティーづくりのイベントを企画し、地区外への移住者が集えるお茶会も開いてきた。

 「住宅を再建できていない人はまだいるが、集落は落ち着きを取り戻し、盛り上げようとする雰囲気が生まれている」

 コンティ代表で同大大学院修士課程の伊庭駿(すぐる)さん(23)は当初から支援に関わり、住民の意識の変化を感じてきた。かつては流しそうめんやクリスマスイルミネーションなど地区内の住民に楽しんでもらう催しを行ってきたが、最近は、住民から地区外の若者と交流を望む声が出てきた。

 背景には高齢化の問題が頭をもたげている。山焼きや草刈りなどの担い手不足が見込まれ、住民は阿蘇の景観を守る上で危機感を募らせているという。

 両地区では今月21日、まち歩きイベントを予定し、熊本県在住の大学生に参加を打診。コンティも現地で培ったネットワークを生かし、参加者集めに協力している。

 「人をつなぐ役割は先入観がない部外者だからやりやすい」と伊庭さん。「先行きへの不安を抱える人は少なくない。本当に必要な支援を行うためにも、被災者の声に耳を澄まし続けたい」と力を込めた。(金 旻革)

総合の最新
もっと見る

天気(4月24日)

  • 23℃
  • 17℃
  • 70%

  • 23℃
  • 16℃
  • 60%

  • 23℃
  • 17℃
  • 70%

  • 23℃
  • 17℃
  • 80%

お知らせ