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2003年に閉園した宝塚ファミリーランド=02年4月28日、宝塚市栄町
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2003年に閉園した宝塚ファミリーランド=02年4月28日、宝塚市栄町
閉園を前ににぎわいを見せる神戸ポートピアランド=2006年3月17日、神戸市中央区
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閉園を前ににぎわいを見せる神戸ポートピアランド=2006年3月17日、神戸市中央区
正月休みで混雑する関西空港。1994年に開港した「平成生まれ」だ=2019年1月4日
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正月休みで混雑する関西空港。1994年に開港した「平成生まれ」だ=2019年1月4日

 「平成」が幕を下ろすまで2週間余り。30年の間に変わったものの一つに、街の風景がある。初デートの場所や亡き夫を見送った空港、初めて日本語を覚えた教室…。読者に思い出の場所を聞いてみると、それぞれの“平成”が詰まった回答が寄せられた。(末永陽子)

 アンケートは2月中旬~3月1日にインターネット上などで実施。10~70代の約80人から回答を得た。

 目立ったのは、今はなき遊園地の数々。阪神パーク甲子園住宅遊園(兵庫県西宮市、2003年閉園)や神戸ポートピアランド(神戸市、06年閉園)、近鉄あやめ池遊園地(奈良県、04年閉園)や奈良ドリームランド(同、06年閉園)などがあった。

 兵庫県洲本市の50代男性会社員は神戸ポートピアランドを挙げ「妻との初デートの場所で、子どもが生まれてからもよく遊びに行った。いつかは孫と、と思っていたのに」と寂しげ。明石市の50代女性は、03年閉園した宝塚ファミリーランドについて「歌劇とともに通い、大温室や花壇が大好きだった。残してほしかった」としみじみ。

 1995年の阪神・淡路大震災で奪われた場所も少なくない。

 神戸市西区の70代男性は、職場の工場が大きな被害を受けた。「にぎりめしと缶詰の昼食でしのぎながら再開を目指した」と振り返った。同市東灘区の60代女性は、三宮センター街にあったジャズ喫茶。「友人と『私たちの青春が失われた』と泣きました」

   ◇

 「片道3時間の小旅行でした」。播磨地域に住む60代女性は目を潤ませた。

 2011年に夫が亡くなるまでの数年間、月に2、3回海外出張へ向かう夫を、自宅から関西空港まで車で送迎した。

 夫は無口で昔かたぎ、結婚前から仕事人間だった。3人の子どもに恵まれたが、2人でゆっくり過ごす時間はほとんどなかった。

 定年退職したら、一緒にいっぱい旅行へ行こう-。最後の約束は果たせないまま。「今は夫の分も人生を楽しもうと思っています」

 神戸市西区の女性(49)にとっての「平成」は、日本での暮らしそのものだ。1989(平成元)年、中国の残留孤児だった父親らと帰国。日本語が分からず、どこにいても疎外感を覚えた。

 家族で通い始めたのが、一般財団法人「HKD」(兵庫県海外同友会、神戸市兵庫区)による日本語教室。同じ境遇で育った友人ができ、家では泣いてばかりだった母が笑った。

 そのHKDも3月末で活動を終了。「新時代もよりよい世界になりますように」と強く願う。

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