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阪神・淡路大震災で犠牲となった地元住民23人を悼んで建立された慰霊碑と、「国道地蔵尊奉賛会」のメンバー=神戸市東灘区本山中町4
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阪神・淡路大震災で犠牲となった地元住民23人を悼んで建立された慰霊碑と、「国道地蔵尊奉賛会」のメンバー=神戸市東灘区本山中町4
震災で倒壊し、地面に横たわった国道地蔵尊=1995年5月、神戸市東灘区本山中町4
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震災で倒壊し、地面に横たわった国道地蔵尊=1995年5月、神戸市東灘区本山中町4

 阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けた神戸市東灘区本山中町4丁目の一角に、震災から24年を経て、地元で犠牲となった23人を悼む慰霊碑が建立された。震災後に再建された地域のシンボル「国道地蔵尊」の敷地内に建てられ、21日に除幕式がある。ただ約四半世紀の間にコミュニティーは激変。23人の名前や遺族の所在を地元住民が確認するすべがなく、慰霊碑には名前を刻めない。住民らは遺族らからの情報提供を呼び掛け、「除幕式に一人でも多く参加してもらえたら」としている。(竹本拓也)

 震災で東灘区では神戸市内9区で最多の1470人(市まとめ)が亡くなった。同区の本山中町地区も住宅や商店街、病院などが壊滅的な被害を受けた。

 このうち本山中町1~3丁目の犠牲者の名前は、同2丁目の中野北公園にある慰霊碑に刻まれているが、自治会のない同4丁目の犠牲者は含まれなかった。被災後、住民の多くが散り散りとなり、今では新住民も増えた。

 ただ古くからの住民らは、同4丁目の慰霊碑がないことが心に引っ掛かっていた。今年1月17日に中野北公園を訪れた4丁目の薬品販売業大町眞由美さん(72)は、3丁目の本田吉久さん(78)ら住民が慰霊碑を大切にしている姿に、改めて「4丁目でも供養したい」と思った。大町さんと親しい4丁目の喫茶店店主山田美代子さん(75)も思いは同じだった。

 本田さんを含む3人は、地元で親しまれる「国道地蔵尊」を管理し、地蔵盆などを開いている同地蔵尊奉賛会のメンバー。昭和初期に完成した国道地蔵尊は震災で倒壊し、再建された経緯がある。倒壊後、地面に横たわった状態が続き、山田さんら住民が布団を掛けたことも。1千万円を超す寄付で1998年8月に2代目が完成。被災の記憶を伝える「震災モニュメント」の一つに選ばれている。

 4丁目の慰霊碑も3人で準備を進め、同奉賛会として建立することが3月に決定。神戸市に問い合わせて犠牲者数は23人と分かったが、名前は個人情報のため公開されず、慰霊碑完成を遺族に伝える手段もないのが現状だ。

 「犠牲者のご家族や知人など、情報が一人でも多くの人に伝われば」と大町さん。21日は午前10時半から除幕式がある。情報提供は大町さん(アポロ薬局)TEL078・452・5901へ。

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