総合 総合 sougou

  • 印刷
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 兵庫県内に現在ある12町で平成期に行われた町議選(計74回)の平均競争倍率が1・16倍だったことが、神戸新聞社のまとめで分かった。同期間の県議選(1・50倍)や神戸市議選(1・48倍)と比べて0・3ポイント以上低く、定数10の選挙の場合、立候補者が3~4人少ない計算になる。人口減少の加速などにより各町で定数の削減が進んだが、立候補者数も減ったことから倍率は低迷。中山間地域を中心に議員のなり手不足が広がっている実態が浮き彫りになった。

 今回の統一地方選後半で実施される播磨、太子町議選を含め、各町選挙管理委員会から聞き取った立候補者数と定数を集計した。補欠選挙と、合併前の旧町時代の選挙は除いた。

 平均競争倍率が最も低かったのは、今回の統一選で町長選が無投票になった福崎町の1・08倍。1・2倍を超えたのは、合併直後の選挙で旧町出身の議員らが多く立った佐用と新温泉、合併や町長との対立などを巡り議会が2度解散した上郡の計3町だけだった。

 この間、上郡、佐用の8減など各町で定数が削られたが、競争倍率の傾向に目立った変化は見られなかった。立候補者数と定数の差は2が21回で最も多く、次いで1の19回。無投票も6回あった。

 平均競争倍率が1・15倍の香美町では、2005年の合併以降にあった4回のうち2回が無投票。自治会長経験者によると、都市部に比べて議員と町民の距離は近いが、人口減に歯止めがかからず「議員に相談しても何も変わらないし、議員になっても何もできないという閉塞(へいそく)感が広がっている」と漏らす。

 一方、今月21日投開票の太子町議選は定数15に24人が立った。過去3回、1・13~1・19倍にとどまっていた競争倍率は過去最高の1・60倍に急上昇。関係者によると、給食センターの移設・建て替えなどの課題や議会改革の要望の高まりが背景にあるといい、ある新人候補は「思わぬ激戦に戸惑いもあるが、有権者の関心も高まるだろうし、選択肢が広がるのはいいこと」と受け止める。(小川 晶)

■関西学院大の北山俊哉教授(行政学)の話

 都市部の基礎自治体では政党の関与が強く、議席争いの意識も働いて立候補者が増えるのに対し、中山間地域では政党色が薄く、いわゆる「保守系無所属」の議員ばかりで競争にならない傾向がある。議員を「名誉職」と捉える向きも依然強く、公共事業の減少や緊縮財政などでやりがいを見いだしづらい点も低い競争率に表れているのだろう。

総合の最新
もっと見る

天気(5月23日)

  • 26℃
  • 17℃
  • 20%

  • 31℃
  • 10℃
  • 20%

  • 28℃
  • 15℃
  • 10%

  • 31℃
  • 13℃
  • 20%

お知らせ