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事故から一夜。現場ではいつも通り神戸市営のバスが走り、信号待ちの人だかりができた=22日午前、神戸市中央区
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事故から一夜。現場ではいつも通り神戸市営のバスが走り、信号待ちの人だかりができた=22日午前、神戸市中央区

 神戸・三宮で市営バスが歩行者をはね8人が死傷した事故から一夜明けた22日、現場には花束が手向けられ、通勤途中の人らが静かに手を合わせて悼んだ。「ただ渡っていただけなのに、あんな事故に遭うなんて」。犠牲になった2人を知る知人らは悲報に声を詰まらせた。遺族とみられる男性は「まだ何が現実か整理がつかない」と憔悴(しょうすい)した様子を見せた。

 事故で亡くなった兵庫県明石市の女子大学生(20)は、同市内の公立高校を3年前に卒業。在学中は文化系のクラブに所属していたという。3年時の担任だった男性教諭は「まじめで明るい性格。文化祭でクラスが食品販売に取り組んだ際、中心となり頑張ってくれたことを覚えている」と言葉を絞り出した。

 静かな住宅街にある女子大学生の自宅は静まりかえり、自宅から出てきた男性は「私たちもまだ何が現実なのか整理がついていない。何もお話できない」と言葉少なだった。

 犠牲になったもう一方のアルバイト男性(23)は、神戸市須磨区の集合住宅で母親と2人暮らしをしていた。同じ住宅に住む女性(81)は「お母さんの気持ちを思うとつらい」。あいさつを交わすことのあった別の女性(74)も「丁寧で感じのよい子だった。ただ歩いていただけなのに…。ひどすぎる」と憤った。

 一方、現場となった横断歩道は午前8時前になると通勤や通学を急ぐ人であふれ、日常を取り戻したかのように見えた。しかし、道路には事故の実況見分の跡とみられる白いチョークの印が残り、脇には花束やジュースなどがそっと置かれていた。

 「犠牲になった2人とも20代で若く、これからという時にかわいそう」と1輪の花を持って訪れた女性会社員(47)=神戸市。「大好きな街でなぜ、こんな大きな事故が起こってしまったのか」と原因究明を求めた。

 通学に市営バスを利用する男子大学生(20)=三木市=は「家族との会話で、バスは危ないから電車に変えたらという話になった。これからの未来があるのに無念だったと思う」と声を落とした。

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