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在住外国人向けセミナーで日本酒を楽しむ外国人たち=2月、大阪市北区、帝国ホテル大阪
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在住外国人向けセミナーで日本酒を楽しむ外国人たち=2月、大阪市北区、帝国ホテル大阪
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 日本酒ブームの中、国税当局が輸出拡大に向けた取り組みを本格化している。大阪国税局は外国人の視点で国内外に日本酒の情報を発信してもらおうと、在住外国人向けセミナーを初めて開催。国税庁は2019年度関係予算を前年度から約1・5倍に増やし、酒造業界全体の盛り上がりを期待する。(竹本拓也)

 2月、大阪市内のホテルで「ディスカバー・サケ」と題するセミナーが開かれ、京阪神などから集まった外国人約130人が参加した。主催したのは大阪国税局。「灘五郷の酒はワインに例えると『フルボディー』。伏見は軽い飲み口で食事によく合う。広島は酸味や果実味が豊か」。英国人のクリストファー・ヒューズさんが英語で日本酒の地域差や歴史、製法などを軽妙に語った。

 ヒューズさんは山形県の酒蔵で修行し、日本酒の正しい知識や酒文化を外国語で普及・啓発できる民間資格「国際〓酒(ききざけ)師」を持ち、関係者からは「日本人より酒に詳しい」と評される。

 大阪国税局が力点を置くのは正しい知識と魅力の発信だ。日本酒は「SAKE」として海外で通じ、製法についても浸透しつつある。一方で「超辛口」「料理には合わない」との先入観も根強い。

 会場には近畿2府4県129種類の日本酒を用意。ユズやレモンなど清酒ベースのリキュールなど飲み方の多様性もPRし、鏡開きや「酒造り唄」など文化についての企画も盛り込んだ。

 飲み比べを楽しんだメキシコ出身のマルティネス・エルサさん(34)=芦屋市=は「さまざまな料理に合う酒があるのが面白い」。香港出身のコンスタンス・リーさん(33)=大阪府田尻町=は「升で飲んだ時の木の香りがいい」と話した。

 18年の日本酒輸出量は2万5747キロリットルと過去最高を記録した。米国、中国、韓国などが主な輸出先だ。

 こうした情勢を受け、国税庁は16年度から日本酒や焼酎などの輸出促進に向けた関連予算を確保。当初約1億円だったのが19年度は約2億5千万円(18年度約1億7千万円)にまで増額された。各国要人が集まる国際会議などでPRブースを出店するほか、発信力のある海外の専門家を酒蔵に招き、視察や勉強会に参加してもらう。

 日本酒造組合中央会近畿支部長で櫻正宗(神戸市東灘区)の山邑太左衛門社長は「20カ国・地域(G20)首脳会合やラグビーワールドカップを控え、酒文化を楽しめる場が増えるのはありがたい」と話す。大阪国税局は「今後も効果的なイベントを実施していきたい」としている。

〓…「口」に「利」

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