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「コラボワーク」の一環でネギの出荷を手伝う子育て中の女性と、三木亜紀さん(右から2人目)=たつの市揖保川町片島
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「コラボワーク」の一環でネギの出荷を手伝う子育て中の女性と、三木亜紀さん(右から2人目)=たつの市揖保川町片島

 「乳幼児がいて本格的な社会復帰はまだ不安」「短時間働いてちょっとお小遣いがほしいが、適した仕事がない」。そんな子育て中の母親の思いから生まれた「コラボワーク」という働き方が各地に広がりつつある。母親たちがグループで地元の企業などから仕事を請け負い、互いに働く時間を調整し、勤務中の託児も分担する仕組み。とりわけ繁忙期と閑散期がはっきりしている農業と相性が良く、人手不足に悩む農家の支援にもつながっている。今春、兵庫県たつの市でも試みが始まった。(山路 進)

 コラボワークは、三重県鈴鹿市のNPO法人「マザーズライフサポーター」が2014年に始めた。当初は20人程度で始まったが、現在の利用者は同市内で約700人に上るという。

 農家や食品工場、介護施設など約80カ所から短時間作業を請け負い、母親で分担。仕事の間、保育士と一緒に子どもを見る「託児担当」、子どもの病気などによる欠勤者を穴埋めする「待機担当」の母親もおり、安心して無理なく働ける。

 大きな報酬にはならないが、育児の合間の気分転換、孤立しがちな母親のネットワークづくりにも一役買っており、熊本、秋田県でも取り組みが始まった。

 3月中旬、たつの市。農業神尾征典さん(34)宅に朝、2~4歳児を連れた母親2人が訪れた。保育士資格を持つ神尾さんの母に子どもを預けると、神尾さんと共に車で、約8年前に新規就農した三木亜紀さん(42)の畑に向かった。

 三木さんと神尾さんは1月、同法人のたつの支部を設立。講演会や説明会を開いて利用する母親を募り、準備を進めてきた。

 この日の作業はネギの収穫と出荷。母親2人が鎌を手に汗を流した。報酬は3時間で1200円。多くはないが、当時2歳の長女を預けて参加した女性(40)=兵庫県太子町=は「娘と離れる時間を持ったのは、いつぶりだろう」とすがすがしい表情だった。

 支部設立のきっかけは昨春、三木さんらがネギの契約栽培を大量に受注したことだった。普段の作業は1人でこなすが、収穫に適した期間は数日に限られ、一時的に多くの人手が必要に。インターネットで見つけたのがコラボワークだった。

 三木さんも小学生3人の子を持つ母親。「作業をしてもらうママさんは毎日、授乳やおむつ替え、夜泣きを鎮めるのに追われている。日常から少し離れてリフレッシュもしてもらえれば一石二鳥」と意義を語る。

 自分の畑にとどまらず、いずれは鈴鹿市のように仕事や参加者の規模を広げたい考えで、「一時的に人手が必要な農家や企業と、気分転換したい母親たちを橋渡ししたい」とする。

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