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練習中に体罰があった体育館が入る校舎=16日午後、尼崎市上ノ島町1、市立尼崎高校
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練習中に体罰があった体育館が入る校舎=16日午後、尼崎市上ノ島町1、市立尼崎高校
コーチの臨時講師に平手打ちされ、部員が意識を失って倒れた体育館の一角=16日午後、尼崎市上ノ島町1、市立尼崎高校
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コーチの臨時講師に平手打ちされ、部員が意識を失って倒れた体育館の一角=16日午後、尼崎市上ノ島町1、市立尼崎高校

 部員が鼓膜を損傷した兵庫県尼崎市立尼崎高校男子バレーボール部の体罰問題は、体罰のみならず、部の指導者や学校、市教育委員会の対応の拙さが際立った。平手打ちした男性臨時講師(28)は意識を失った部員に適切な処置をせず、男性監督(51)は学校への報告が遅滞。8日後に体罰を把握した学校や市教委も調査が甘く、けがの有無を訂正して謝罪した。体罰の判明から1週間。指導の在り方が根本から問われる事態に、全国大会常連の強豪校が揺れている。

 市教委の発表では、4月29日に十数回平手打ちをされた3年生部員は20~30分間意識を失ったが、講師や監督は救急搬送などの措置を取らなかった。監督は今月1日までに部員のけがを知ったが、体罰を学校に報告せず、講師には練習から外れるよう指示した。

 また、学校も正確な情報収集ができなかった。学校が体罰を知ったのは、匿名の情報を受けた10連休明けの今月7日。体罰をした講師は部員のけがをメモに記して教頭に提出したが、教頭はけがに触れなかった監督のメモを基に報告書を作成。校長を経て、「けがはなかった」とする報告が市教委に上がった。これを受け、市教委は9日の会見で体罰を公表。市教委も部員の保護者らに直接確認しないまま、「けががなかった」とする学校の説明を重ねた。

 しかし翌10日、学校からけがの診断書の存在を知らされ、市教委は調べ直す展開に。市教委は15日、隠蔽(いんぺい)が疑われるとして監督に練習から外れるよう指示。同日に部員に鼓膜損傷など全治2週間のけががあったとして前回の発表内容を訂正し、謝罪した。

 16日には稲村和美市長が市教委に対し、遅くとも20日までに体罰に関する調査結果の報告を求め、監督やコーチの講師が外れた男子バレーボール部の指導体制の検討を求めた。同校のある保護者は「子どもを預ける立場として心配。他の部も含めて隠さずに事実を明らかにしてほしい」と話している。

     ◇

 神戸市内では16日、6月1日から始まる兵庫県高校総合体育大会バレーボールの組み合わせ抽選会があり、10連覇中の市立尼崎高校は第1シードに入った。出場について、県高校体育連盟バレーボール部は「生徒に非はない」としている。

(大盛周平、初鹿野俊、金山成美)

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