総合 総合 sougou

  • 印刷
姫路市が屋上看板の規制を強化した大手前通り周辺=姫路市駅前町から(撮影・小林良多)
拡大
姫路市が屋上看板の規制を強化した大手前通り周辺=姫路市駅前町から(撮影・小林良多)

 世界文化遺産・国宝姫路城を見通す景観を守ろうと、姫路市は4月、姫路駅と城をつなぐ大手前通り周辺の屋外広告物規制を強化した。眺望の妨げにならないように、ビルの屋上に新設する看板の下地を目立たない白色に限定する。ただし、白は白でも「真っ白」は城壁と重なってしまうため禁止するなど、“城ファースト”の美観維持を徹底する。(小川 晶)

 姫路市は2008年4月、大手前通り周辺で、面積が大きく目に付きやすい屋上広告物の規制を義務化。姫路城と調和のとれた景観を目指し、ネオンサインの禁止▽文字、図柄は2色以下-などと定め、下地についても建物と同系色か、白やグレー、黒といった無彩色に限定した。

 さらに、同市は屋上看板の禁止も含めた制限を求める市民アンケート結果を踏まえ、規制強化を検討。今年4月、下地の色彩基準を「明度8・0以上9・3以下の無彩色」と改めた。同市まちづくり指導課は「『ほぼ白』に限るということ」と説明する。

 黒やグレーとともに、真っ白な下地も規制対象とした背景には、15年3月に完了した「平成の大修理」があるという。修理によって、城の外壁は「白すぎ」とも言われるほどに。このため担当者は「看板が真っ白だと重なって見え、白亜の城が際立たなくなる可能性がある」とする。

 新たな「ほぼ白」規制について、大手前通りに並行するみゆき通り商店街で振興組合専務理事を務める浜本卓弥さん(58)は「広告物規制は時代の流れ。シンボルでもあるお城の眺めを守るのは大切なこと」と好意的に受け止める。姫路駅北側では再開発もあり、「通りの信号が目立つほど」すっきりと大天守を望めるようになった。

 一方、規制対象は新設の広告物に限られ、既存の看板は維持される。昨秋の同市景観・広告物審議会では、赤地に白抜きのカタカナが目を引く「ヤマトヤシキ姫路店」(18年2月閉店)の屋上看板が話題に上った。

 約30年間にわたって設置され、有識者らからは「大手前通りを歩く目印になっていた」「個人的には気にならない」など肯定的に捉える意見も。「何もかもつぶすのではなく、昭和の建物も生かしてほしい」との要望が出た。

 同課の担当者は「お城の景観を守ることが、姫路の魅力アップにつながる。まちづくりへの配慮もしつつ、いかにお城を目立たせるか、今後も知恵を絞っていきたい」と話す。

総合の最新
もっと見る

天気(9月22日)

  • 28℃
  • ---℃
  • 70%

  • 26℃
  • ---℃
  • 70%

  • 29℃
  • ---℃
  • 60%

  • 27℃
  • ---℃
  • 50%

お知らせ