兵庫県社会福祉事業団(神戸市西区)と関西福祉大学(同県赤穂市)はこのほど、社会福祉の発展や福祉分野の人材育成・確保を目指す連携協定を結んだ。県内63カ所で93施設を運営する同事業団が大学と連携協定を結んだのは初めて。
同大学は1997年、社会福祉学部の単科大学として開学し、現在は3学部がある。85歳以上や単身世帯が増える一方、福祉の人材確保が難しくなる状況を受け、連携協定を結ぶことにした。
事業団の施設で学生が就業や社会福祉活動を体験したり、大学のサテライトゼミを施設で開いたりするほか、職員や教員を相互に派遣する。
事業団の山本嘉彦理事長は「福祉は成長産業。将来のリーダー育成につなげたい」、加藤明学長は「福祉の現場を知り、将来性ある分野に積極的に関与してほしい」と望んだ。(坂本 勝)
