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大阪市内で開かれた上映会に出席した(左から)稲森誠さん、鐘江稔監督、倉田修次さん
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大阪市内で開かれた上映会に出席した(左から)稲森誠さん、鐘江稔監督、倉田修次さん
映画「ひとりじゃない」の一場面((c)豊里コミュニティ推進協議会)
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映画「ひとりじゃない」の一場面((c)豊里コミュニティ推進協議会)
映画作りを発案川谷清一さん
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映画作りを発案川谷清一さん

 東日本大震災で家族を亡くした中年男性の孤独と希望を描いた映画「ひとりじゃない」が23日、大阪市阿倍野区で上映される。地域での孤立・孤独死防止のメッセージを広く発信しようと、宮城県登米(とめ)市豊里町の住民らが、プロの映画スタッフや俳優と共に制作。阪神・淡路大震災や東日本大震災などでも相次いだ事例を踏まえ、見守られる側の心情に迫っており、4月にドイツで開かれた国際映像コンペ「ワールドメディアフェスティバル」では銀賞を受賞した。(石崎勝伸)

■震災で家族失い…旅する女性と出会い

 津波で妻と2人の子どもを失い、同県石巻市から内陸部の登米市に移住した1人暮らしの中年男性が主人公。生きる意味を見いだせずにいた時、自転車で旅行中の若い女性と知り合い、亡くなった娘と同じ年頃の女性と心を通わせる中で、前を向いて生きようとする。

 孤立・孤独死防止を目指す映画作りは、住民組織の豊里コミュニティ推進協議会で集落支援員を務める川谷清一さん(62)が発案。川谷さんはもともと大阪府立高校の事務長だったが、東日本大震災の被災地支援のため退職、移住した。災害公営住宅の見守り活動で誰にもみとられずに亡くなった男性を発見したことや、大阪にいた頃に自身の叔母も同様の状況で亡くなっていた経験が基になった。

 地方創生に向けた助成金事業に採択され、同協議会が制作委員会を組織。映画監督の鐘江(かねがえ)稔さん、兵庫県尼崎市出身の映像監督倉田修次さんらが制作スタッフとなり、主役を務めた俳優の稲森誠さん、小林涼子さん、歌手のさとう宗幸さんらも趣旨に賛同し、手弁当で出演した。撮影は昨年9月に登米市豊里町などであり、住民らが宿泊先や食事の用意をしたほか、エキストラとして出演した。

 映画は40分。無料上映会を開く団体などにDVDを貸し出しており、国際映像コンペでの受賞もあって、上映希望が相次いでいるという。川谷さんは「映画を見た一人一人が、できる範囲で周囲とつながっていってくれたら」、脚本と編集も担った鐘江監督は「人はほんのちょっとしたきっかけで、孤立から抜け出せることを感じてほしい」と話す。

 23日の上映会は、大阪市阿倍野区桃ケ池町1の桃ケ池公園市民活動センターで、午前10時と午後2時、3時半、7時の計4回。要予約で大久保敏さん(TEL090・6374・3536)まで。DVDの貸し出しは映画の公式サイトから申請書をダウンロードして申し込む。

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