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尼崎市立尼崎高校男子バレーボール部の体罰で、謝罪する稲村和美市長(右から2人目)や同市教育委員会の松本眞教育長(右端)ら=21日午後、尼崎市東七松町1(撮影・風斗雅博)
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尼崎市立尼崎高校男子バレーボール部の体罰で、謝罪する稲村和美市長(右から2人目)や同市教育委員会の松本眞教育長(右端)ら=21日午後、尼崎市東七松町1(撮影・風斗雅博)

 高校日本一に輝いた強豪クラブで、暴力による指導がまん延していた。尼崎市立尼崎高校男子バレーボール部の体罰問題。21日に公表された市教育委員会の体罰調査結果は、学校や市教委が把握していなかった事例が相次ぎ、体罰の常態化をうかがわせた。市教委は「体罰を容認する空気が学校内にあった」と指摘。問題の根深さが浮き彫りとなった。

 男性監督(51)は1990年に同校の男子バレー部監督に就任し、指導歴は30年に近い。兵庫県高校総合体育大会で10連覇を達成したほか、「春高バレー」で知られる全国大会に20年連続で出場させるなど、同校を全国屈指の強豪に育て上げた。昨夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)で初優勝。日本代表選手も輩出し、高い指導力で全国的に知られる。

 しかし、市教委は会見で監督の体罰を認定。さらにコーチの男性臨時講師(28)の体罰が「常態化していた」と結論づけた。「試合に負けた後、部員を1人ずつビンタした」「練習でよくボールを選手にぶつけていた」。問題発覚後の部員アンケートでは、回答した33人のうち、ほぼ半数の15人がこの講師の体罰を記述した。

 市教委はそれらを把握できなかった。松本眞教育長は「古い文化を引きずり、(同校の)体育科の部活動に体罰を容認する空気があった。隠蔽(いんぺい)という表現でいいと思う」と唇をかんだ。強豪クラブを擁する学校側の関与にも言及。「全国大会レベル(のクラブ)になると、部活動の指導者が1番になって『問題がなければ(好きにして)いい』となっていたのではないか」と述べた。

 19日に開かれた男子バレー部の説明会では、保護者から監督の早期復帰や、従来の体制継続を望む声が上がったという。

 市教委などによると、監督は選手の進路などにも強い影響力を持っていたとされる。本来は被害者側である保護者の情報提供も期待しにくい状況で、体罰の把握は今後の大きな課題となる。

 稲村和美市長は「校長が部活に直接入っていってなかったという構図が、教育委員会と学校の間にもあったのではないか」と問題意識を挙げた。松本教育長も「各部活動が適正に運営できているか、校長が逐次把握できるような仕組みをつくらないといけない」と市教委の対応も不可欠と話した。(伊丹昭史)

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