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出勤を急ぐ女性たち。「足元の自由」を求める声が高まりつつある=22日午前、神戸市中央区元町通1(撮影・吉田敦史)
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出勤を急ぐ女性たち。「足元の自由」を求める声が高まりつつある=22日午前、神戸市中央区元町通1(撮影・吉田敦史)

 職場でのパンプスやハイヒールの強制をなくそうと、署名活動が広がっている。長時間履くと足腰を痛めることもあるのに、なぜ「女性のマナー」として強いるのか。キャンペーンは性暴力を告発する動き「#MeToo」と、「靴・苦痛」を掛け合わせ「#KuToo」とネーミングされた。25日には東京で、性別に関係なく働きやすい環境を「足元」から考えるイベントが開かれる。

 就職活動中の大学4年(22)=神戸市北区=は、ほぼ毎日、パンプスを履いて企業を回っている。「慣れないので足が痛い。靴擦れもつらい」と嘆き「履かないで済むなら、底が平らな靴がいい。就活や職場でも、選択ができる社会になってほしい」と話す。

 こうした思いを抱く女性は多い。署名を始めたのは、グラビア女優でライターの石川優実さん(32)。葬儀場でのアルバイトで「ヒール5~7センチ、ストラップなしの黒色パンプス」を履くよう指定された。立ち仕事が続くと足の小指から出血してひどく痛む。

 ある時、男性スタッフの靴をそろえると、その軽さに驚いた。「働きやすそう。うらやましい」。女性に当たり前のようにパンプスを強いる風潮を変えたい。ツイッターでつぶやくと、あっという間に拡散された。

 「みんなおかしいと思っていたんだ。これって社会問題では」。2月、署名サイト「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」で呼び掛けた。性差によるパンプス強制を禁止する通達を出すよう、厚生労働省に求める内容だ。

 21日現在、1万8千人超が署名した。コメント欄には「災害大国の日本で、パンプス・ハイヒールの常時着用は人命軽視」「女性だけの強制はおかしい」などの意見が並んだ。

 労働政策研究・研修機構の内藤忍副主任研究員によると、英国ではハイヒールを履かなかったために帰宅を命じられた女性の訴えをきっかけに、政府が職場の服装規定について通達を出したほか、カナダの一部やフィリピンでは職場でのハイヒールの強制を禁ずる動きがあるという。

 「強制は性差別になり得るとともに、労働安全衛生の問題でもある。労働者のやる気をそぎ、健康を害してまで必要な服装か、企業は改めて考える必要があるのでは」と指摘する。

 パンプスや革靴が標準とされる就活生のスタイルについて考えようと、25日には東京都内で「スニーカー就活はアリ?ナシ?」と題したイベントが行われる。会場には、男性でも履けるサイズ(27センチまで)のハイヒールも用意。就活や労働に向いている靴かどうかを体験してもらう。

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