総合 総合 sougou

  • 印刷
労組役員に対する給与の不正支給について謝罪する「神戸新交通」の後藤範三社長=22日午後、神戸市役所
拡大
労組役員に対する給与の不正支給について謝罪する「神戸新交通」の後藤範三社長=22日午後、神戸市役所

 ポートライナーなどを運行する神戸市の外郭団体「神戸新交通」は22日、2012~18年度に労働組合の役員7人に対し、賞与や超過勤務手当の名目で、計2216万円を不正支給していたと発表した。不正支給分は全額が組合の運営費に充てられていた。神戸市の久元喜造市長は市監査委員に対し、今年4月までに発覚した同社による社員への不適切な融資などに続き、追加で監査請求した。

 神戸市役所で会見した後藤範三社長は「労使間の問題解決を円滑に進めるために長年続いてきたとみられ、労使の癒着と捉えられても仕方がない。あってはならないことだ」と謝罪した。

 同社を巡っては、不適切な貸付金制度で社員に対して約2200万円を貸し付けていたことや、会社が承認していない時間に労組役員が組合活動に従事していたことが発覚。久元市長が4月に異例の監査要求を行っていた。

 後藤社長によると、監査準備中の15日、同社幹部から給与の不正支給について報告があり、賃金台帳が残っている過去7年分を調査。本来の給与に上乗せして、賞与名目で労組役員7人に計1404万円、超過勤務手当名目でうち4人に計812万円(未確定)が支払われていた。いずれも組合費として天引きされるなどして労組の会計に渡っていたという。本年度の不正は確認されていない。

 7人は「神戸新交通労働組合」(約170人)の組合三役ら執行部メンバー。20年近く役員を務めているメンバーもいるという。同社は、労組役員らに対し不正支給額の返還を求める方針で、支払いに関与した社員の処分も検討する。

 後藤社長は「不正支給は02年度ごろから始まったと聞いているが、過去の経緯は調査中」とした上で、台帳が残っていない11年度以前についても、関係者への聞き取りなどを実施するとしている。また「労務ガバナンスが機能不全に陥っている」として、労務管理に関するガバナンスの改善委員会を近く立ち上げる。

 不適切な労使関係を巡っては、神戸市で18年度に労組幹部が無許可で組合活動を行う「ヤミ専従」問題が発覚し、多くの幹部らが処分されるなどした。(長谷部崇)

総合の最新
もっと見る

天気(6月25日)

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

  • 28℃
  • ---℃
  • 0%

  • 31℃
  • ---℃
  • 0%

  • 32℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ