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「戦前の鉄筋コンクリート造りの校舎は貴重」と語る川島智生教授=神戸市中央区宮本通7、春日野小学校
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「戦前の鉄筋コンクリート造りの校舎は貴重」と語る川島智生教授=神戸市中央区宮本通7、春日野小学校

 「神戸発祥」は数々あれど、鉄筋コンクリートの校舎もその一つとは、あまり知られていない。鉄筋コンクリート化は一般的に1923(大正12)年の関東大震災以降とされるが、神戸市ではそれ以前に19校が完成。「世界的に見ても早い時期で先進性は明らか」と、「近代神戸の小学校建築史」(関西学院大学出版会)を著した川島智生・京都華頂大教授は強調する。

 日本最初の鉄筋コンクリートの小学校は、20年設立の須佐小(現明親小、神戸市兵庫区)で、同年に雲中小(同市中央区)も完成。川島教授によると、戦前に神戸市内で建てられた計74校のうち、95年の時点では25校が残っており、本山第二小(同市東灘区)のほかは阪神・淡路大震災にも耐えたという。

 神戸には米の鋼材メーカー支社があり、校舎の設計も担っていた点に川島教授は注目。防火や耐久性の面から導入が進んだとみる。

 また、御影公会堂などを設計した清水栄二(1895~1964年)の存在も指摘。清水ら神戸市営繕課の建築技術者が、講堂を最上階に置いて狭い敷地を有効に活用する神戸独特のプランを生み、堂々としたデザインの校舎を試みたとする。

 「地域に密着した小学校舎こそ近代建築の主流ともいえる」と川島教授。著書では発掘した図面や古写真を交え、未開拓だった建築史の分野に光を当てている。

 川島教授の出版記念講演会は6月8日午後5時半、JR神戸駅前のNHK文化センター神戸教室(TEL078・360・6198、要申し込み)で開催。(田中真治)

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