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猫とアジサイ(rhoenes/stock.adobe.com)
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猫とアジサイ(rhoenes/stock.adobe.com)
猫とアジサイ(gribouilleeva/stock.adobe.com)
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猫とアジサイ(gribouilleeva/stock.adobe.com)
神戸西動物医療センター院長、小森芳昭先生=神戸市垂水区
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神戸西動物医療センター院長、小森芳昭先生=神戸市垂水区

 <アジサイの花と戯れる猫の写真は危ないですよ>ーーこんなツイッター投稿が話題です。季節の花とのツーショット、つい撮影したくなりますが、そこには重大なリスクがひそんでいます。(ネクスト編集部 金井かおる)

■食べたら危険「本当です」

 神戸西動物医療センター(神戸市垂水区)院長、小森芳昭獣医師に聞きました。

 ー猫にアジサイは危険と聞きました

 「危険どころか、有害です」

 ーどこが有害ですか

 「がくや花、葉には、青酸配糖体と呼ばれる有毒成分が含まれていて、もし口にしてしまうと、嘔吐、下痢、血便、腹痛などの胃腸症状や、青酸中毒の症状である呼吸促迫などの呼吸器障害などが見られると言われています」

 ーこれまでにアジサイ中毒で搬送された猫は

 「当院では今のところいません。一般には中毒はまれと言われています」

 ーもしもの場合、飼い主はどんな処置をすれば

 「口の中にまだ残っているようならかき出してください。その後、かかりつけの病院に相談をするようにしてください」

 ー他にも猫にとって危険なものは

 「スイセンやユリ、スズラン、ヒアシンス、アロエなども危険とされています。タマネギ、ネギ、ニンニク、チョコレート、タバコなども絶対にいけません」

■猫だけでなく人間も

 厚生労働省の「自然毒のリスクプロファイル」によると、アジサイは「毒性成分は未だ明らかではない」ものの、人が口にすると、食後30~40分で「嘔吐、めまい、顔面紅潮」といった中毒症状が起こるそうです。厚生労働省「過去10年間の有毒植物による食中毒発生状況」(2003~2012年速報値)によると、国内のアジサイによる中毒数は3件、患者数は14人、死亡数0人でした。

 2008年にはこんな事例がありました。

 (1)6月13日、茨城県つくば市の飲食店で、料理に添えられていたアジサイの葉を食べた10人のうち8人が、食後30分から吐き気やめまいなどの症状を訴えた。

 (2)6月26日、大阪市の居酒屋で、男性がだし巻き卵の下に敷かれたアジサイの葉を食べ、40分後に嘔吐や顔面紅潮などの症状を起こした。

 いずれも、2~3日以内に全員回復したそうですが、同省は「刺身のツマのように料理に添えられることがあるが、食用は避けるべき」と注意を呼び掛けます。

 同省の食品安全部監視安全課長は、全国の保健所への通達で「アジサイの葉、花等の有毒植物が料理の飾り用として市場に流通していることが確認」されたとして、「食中毒予防の観点から、飲食店及び消費者に対し、食品と共に提供又は喫食しないよう」注意しています。

 万葉集などの古典文学にも登場し、松尾芭蕉は旅に出る直前に「紫陽花や 藪を小庭の 別座敷」と詠みました。芭蕉が有毒であることを知っていたかどうかは想像するしかありませんが、アジサイは見て楽しむことに尽きますね。

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