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地域とアニメなどの研究を進める(左から)甲南女子大の西田隆政教授、横浜雄二准教授=神戸市東灘区森北町6
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地域とアニメなどの研究を進める(左から)甲南女子大の西田隆政教授、横浜雄二准教授=神戸市東灘区森北町6

 アニメや漫画などの「コンテンツ」に描かれた場所と作品との関係を考える「地域コンテンツ研究会」(会長=横浜雄二・甲南女子大准教授)が発足6年を超え、活動をまとめた「地域×アニメ-コンテンツツーリズムからの展開」を出版した。尼崎市をはじめ、全国各地で舞台となった地域とゆかりの作品について、8人が研究成果を報告している。

 同会は2012年7月に設立。作品の舞台となった場所を実際に訪れる「聖地巡礼」は観光振興にも貢献しているが、作品と地域、ファンの関係を調べ、より幅広く地域の魅力発信に生かそうと、意見交換会などを続けてきた。

 8人は横浜さんや甲南女子大の西田隆政教授(日本語学)のほか、富山県立大、北海道大、広島国際学院大や富山高専の教員など。西田さんは尼崎市在住の漫画家・尼子騒兵衛さんの「落第忍者乱太郎」(アニメは「忍たま乱太郎」)を取り上げた。

 「乱太郎」は一流の忍者を目指して学校で学ぶ忍者の卵が活躍する物語。乱太郎の名字が「猪名寺」など、地元の地名が登場人物に使われ、そこをファンが巡るのが根強いブームになっている。

 西田さんは学生を連れて、尼崎市内でフィールドワークを実施。「忍者の名前と同じ地名の表示を見つけると、ファンは作品への思いとともに、それぞれが想像を巡らすことができる」と聖地巡礼の魅力を分析する。また、尼崎市民へのアンケートで作品に対する知名度も高かったことから「地元に定着したコンテンツ」とみる。

 横浜さんは大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」を取り上げた。舞台とされた岐阜県飛騨地域で何度も上映会が開かれるなど、作品と地域、住民との関係が友好的に築かれた例であることを指摘している。

 横浜さんと西田さんは「作品とファン、地域が息長く『いい関係』を続け、地域の活性化にも役立つよう、議論や調査を続けていきたい」と話す。

 A5判、272ページ。2600円。問い合わせは出版元の成山堂書店TEL03・3357・5861

(金井恒幸)

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