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小学生将棋名人戦で優勝した炭崎俊毅君=加古川市、かこがわ将棋プラザ
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小学生将棋名人戦で優勝した炭崎俊毅君=加古川市、かこがわ将棋プラザ

 第44回さなる杯小学生将棋名人戦決勝大会で初優勝を果たした兵庫県姫路市立英賀保小学校5年の炭崎俊毅君。羽生善治九段ら多くのプロ棋士を輩出してきた大会で、全国3392人の頂点に立った令和初の小学生名人は「プロを目指して頑張りたい」と、さらなる高みを目指す。(溝田幸弘)

 小学生名人戦は1974年から続く歴史ある大会。都道府県ごとに予選があり、勝ち抜くと地域別に東日本、西日本大会へ出場。東西2人ずつの代表が決勝大会で小学生名人の座をトーナメント形式で競う。

 西日本代表の炭崎君は、準決勝で祝井優希君(東京・府中市立府中第二小6年)と対戦。椅子席での対局だったが、「この方が指しやすい」と椅子の上で正座をして気持ちを高め、駒音を力強く響かせて指し進めた。

 戦型は先手炭崎君の中飛車、後手祝井君の居飛車となったが、千日手に。先後を入れ替えた指し直し局でも祝井君が居飛車、炭崎君は中飛車に構えた。一時は祝井君にペースをつかまれ、「負けたと思った」が、諦めずに粘り強く指し、形勢をひっくり返す。二転三転した大熱戦を174手で制した。

 決勝の相手は、遠田直季君(東京・新宿区立東戸山小6年)。後手番の炭崎君は居飛車穴熊、対する遠田君も中飛車穴熊の堅陣に構えた。解説の都成竜馬五段が「遠田君のペースかも」と話す場面もあったが、「悪いと思った局面はなかった」といい、手厚い指し回しで主導権を握った。

 自らの棋風を受け将棋という炭崎君は、敵陣にあった竜を自陣に引いて万全の態勢に。手応えを感じたが、「勝ったと思ったら負けてしまう。最後まで『良くはない』と思って指し進めた」と気を緩めず、手堅く指して反撃の隙を与えなかった。

 相手が投了し、日本一の座を勝ち取った瞬間は「感無量だった」と振り返る。「大会前は、通わせてもらっている塾を休むなど準備をしてきた。そうした努力が実ってうれしい」

   ■    □

 5歳ごろ将棋を始め、小学2年の秋から加古川にある井上慶太九段の教室に通って腕を磨く。

 井上九段門下には4人のプロ棋士がおり、小学生名人戦では菅井竜也七段、船江恒平六段が準優勝しているが、優勝者はいなかった。優勝直後、井上九段に電話で報告し「すごく喜んでもらえた」と笑う。

 今回の優勝で、8月の全国小学生倉敷王将戦出場が決定。奨励会入会試験も受けるつもりだ。熱くなりそうな夏に向け「さらに頑張りたい」と力を込めた。

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