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昨年7月、大雨の影響で須磨海岸にたまった漂着ごみ。ペットボトルなどが目立つ=神戸市須磨区須磨浦通6
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昨年7月、大雨の影響で須磨海岸にたまった漂着ごみ。ペットボトルなどが目立つ=神戸市須磨区須磨浦通6
須磨海岸でごみを集める参加者ら(クリーンアップ関西事務局提供)
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須磨海岸でごみを集める参加者ら(クリーンアップ関西事務局提供)

 6月8日は、海の環境を考える「世界海洋デー」。プラスチックごみによる海の汚染が世界的な問題になる中、環境保全活動が注目を集める。神戸市の須磨海岸で活動する市民グループ「クリーンアップ関西事務局」(垂水区)は約30年にわたり、拾ったごみの種類をデータ化し、ごみを出さない仕組みづくりに向け、政府や業界団体に働き掛けてきた。共同代表の原賢治さん(54)=同区=は「時代と共にごみも変化してきた」と話し、環境教育の充実を訴える。(津田和納)

 廃棄されたプラスチックが川や海を流れると、一辺が5ミリ以下のマイクロプラスチックとなり、魚などが餌と間違えて飲み込むなど、生態系への影響が懸念されている。環境省などは今春から「海ごみゼロウィーク」(5月30日~6月8日)を始め、全国の砂浜で清掃活動を行っている。

 同事務局は1991年から年2回、須磨海岸を清掃し、拾ったごみの種類をデータ化してきた。調査は、アメリカの環境保護団体が90年に提案し、現在は93カ国約80万人が加わる国際的な取り組み。参加者はごみの内訳を約50種類から選んで報告する。分析後は、業界団体などに提言する資料として使われる。

 原さんによるとここ数年、須磨海岸で見られるごみが変化しているという。「かつては、たばこのフィルターが最も多かった」と原さん。砂浜での喫煙が容認されていた90年代後半は、フィルターが5割近くあり、海岸利用者のマナーの悪さから発生するごみが目立っていた。

 だが2011年、条例で喫煙が禁止されてからは、プラスチックの破片が3割を占めるようになった。ビニール袋やペットボトルのキャップなどが増加。原さんは「須磨海岸以外の場所から、プラスチックごみが川を通って海岸に流れついている可能性が高い」と指摘する。

 同事務局はデータを基に、業界団体などに提言。プラスチック製品の材料が陸地に落ちないよう梱包を促したり、漁に使う浮きを壊れやすい発泡スチロールから硬質プラスチックに変えるよう求めたりしてきた。

 一方で、学習集会や学校などで講演を行い、現状や調査結果を広く伝えることにも力を入れる。原さんは「学校や企業でも環境教育に取り組み、出たごみに責任を持つよう個人の規範意識を高めていきたい」と話している。

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