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返礼品としての見直しが検討されている手塚治虫作品(宝塚市提供)
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返礼品としての見直しが検討されている手塚治虫作品(宝塚市提供)
気仙沼市の特産品が掲載されていた尼崎市のパンフレット。新制度に伴いリストから外された
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気仙沼市の特産品が掲載されていた尼崎市のパンフレット。新制度に伴いリストから外された

 過度な返礼品を規制する狙いで、ふるさと納税が今月1日から大きく変わり、兵庫県内で返礼品の内容を見直す自治体が出てきている。新制度で返礼品は「地場産品」に限定されるため、交流がある東日本大震災の被災地を支援する品が取り扱えなかったり、市外で製造した返礼品の見直しを余儀なくされたり。担当者からは困惑の声も漏れている。(斉藤絵美、上田勇紀、藤井伸哉)

 尼崎市は、ふるさと納税の返礼品として東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の特産物を扱ってきたが、1日からその12品を返礼品のリストから除外した。「返礼品は地場産品」という国の新制度に沿った。尼崎市の担当者は「被災地支援という純粋な思いで取り扱ってきた。新制度による画一的な線引きで『駄目』と言われ残念」と声を落とす。

 同市は東日本大震災の発生直後から、関西広域連合に割り当てられた気仙沼市へ職員を派遣するなど支援を続けてきた。現地の観光協会などとも相談し、2013年から返礼品に気仙沼の特産物を扱うように。三陸沖で採れたノリのつくだ煮やフカヒレの姿煮、ゆるキャラのクッキーなどを取りそろえ、18年度には107品が送付された。

 返礼品としては取り扱えなくなったが「今も絆は感じている」と担当者。何らかの形で支援を続ける考えを示す。

 宝塚市も新制度への対応に頭を悩ませる。漫画家の手塚治虫氏が少年時代を過ごした縁で市内に記念館を構える同市は、観光大使を「サファイア」と呼ぶなど手塚作品を広く発信し、町おこしに活用してきた。

 「鉄腕アトム」や「火の鳥」など手塚漫画を返礼品として扱うが、漫画の出版元は大半が東京。新制度では加工などの工程についても主要な部分を地元で担っていることが求められ、担当者は「印刷や製本など全ての工程場所を突き止めるのは困難」と戸惑う。

 県に相談したところ、「地場産品とは言えない可能性が高い。扱うなら市の考えをしっかりと示す必要がある」とアドバイスを受けたという。同市は当面、取り扱いを続けるが「今後、県を通してどんな見解が示されるのか注視しながら見直すかどうかを検討したい」としている。

 洲本市は、同じ島内でも自治体としては別の淡路市、南あわじ市にある酒造2社の日本酒を返礼品から外した。これまでは淡路島全体の特産品と考えて入れていたが、厳密に対応した。明石市も清涼飲料水の一部と市内の精肉店が扱っていた牛肉や豚肉を返礼品から除外。清涼飲料水は市外工場で製造されたペットボトルが交ざる可能性があるためで、精肉は解体が伴わなければ地場産品に当たらないとの見方があるため取り下げたという。

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