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「全国でも廃校の危機を乗り越えた例はほとんどない。奇跡だと思う」と話す安孫子亘監督=シネ・ヌーヴォ
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「全国でも廃校の危機を乗り越えた例はほとんどない。奇跡だと思う」と話す安孫子亘監督=シネ・ヌーヴォ

 少子化で廃校寸前だった宇都宮市のある小学校を巡り、校長らが住民と共に次々に奇策を打ち出して危機を脱するまでを描いたドキュメンタリー映画「奇跡の小学校の物語 この学校はなくさない!」が15日から、神戸アートビレッジセンター(神戸市兵庫区新開地5)、シネ・ヌーヴォ(大阪市西区九条1)で公開される。「学校がなくなるのは絶対に嫌だ」という地域の叫びが大きなうねりとなり、行政も巻き込んでいくのが伝わる作品だ。(鈴木久仁子)

 舞台は宇都宮市立城山西小学校。児童数が減り、16年前に「5年以内に複式学級が解消できなければ廃校」とされた。カメラは赴任してきた校長が背水の陣で奇策を打ち出す奮闘の日々を追う。地域住民も「『おらが学校』がなくなるのは地域がなくなるのと同じ。どんなことがあってもなくさない」と立ち上がる。

 文化人を「先生」として招いたり、地産地消の給食を出したり。温かい地域と熱い思いの中で、子どもたちの表情は輝き、学校も魅力を増していく。結果、同校は校区外からも通える小規模特認校として“復活”。人気を得ているという。

 「自分が通った小学校も廃校になった。幼いころの思い出が止まり、取り残されたような悲しい気持ちになった」と安孫子亘監督。全国どこでも直面する問題に「こんな選択肢もあるのかと知ってほしい」と話す。

 映画のもう一つの主役は樹齢400年以上ともいわれる校庭の「孝子桜」だ。枯れ始めていたにもかかわらず、子どもが増えるに連れ、元気を取り戻した。スクリーンに映し出された満開の桜は圧巻だ。

 安孫子監督は「統廃合で大規模になるだけが道ではない。そのことを感じてもらえたら」と結んだ。

 神戸は21日まで。15日には安孫子監督のトークショー(シネ・ヌーヴォは午前11時からの上映が終了後、神戸アートビレッジセンターは午後2時55分からの上映が終了後)がある。

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