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常連に加え、初めての人も多い神戸哲学カフェの参加者たち=神戸市灘区篠原南町6、カフェP/S
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常連に加え、初めての人も多い神戸哲学カフェの参加者たち=神戸市灘区篠原南町6、カフェP/S

 意見も立場も違う人たちが街角の喫茶店に集い、飲み物片手に対話するフランス生まれの「哲学カフェ」が、兵庫県内でも広がっている。団体や個人が主催し、語り合うテーマは多種多様。社会には異論を認めない非寛容な空気も目立つ中、神戸で開設15年目を迎えた草分け的な哲学カフェの対話に耳を傾けてみた。(段 貴則)

 「どうすれば政府を信用できるか」

 5月19日、神戸市灘区の飲食店であった「神戸哲学カフェ」。中高年を中心に男女15人ほどが参加していた。

 「選挙の結果、政府がある。信用するのが前提」「権力やお金が集中する存在。信用できない」など議論は白熱。進行役が途中で対話の流れを整理し、「まず政府がしようとすることを知ることが大事」「常に『大丈夫か』との視線を向ければ政府も暴走できない」など、違う角度から議論を深める意見も続いた。

 休憩を挟み、みっちり3時間。それでも終了後に「延長戦」を始める人たちもいた。

 神戸哲学カフェは2005年5月に開設。大阪大の臨床哲学研究室から派生し、会社員や教育関係者でつくるグループ「カフェフィロ」が奇数月に主催している。参加費500円を払い、ドリンクを別途注文して席に着く。ルールは「人の話の途中で口を挟まない」「互いの意見の違いを認め合う」。自然と対話に加わっていく。

 この日初参加した男性(43)=大阪府吹田市=は「会社の会議は長引かないよう手短に話し、突っ込んだ質問はできない空気がある。自由に話せる場は新鮮」と語った。

 県内では、大学教員が立ち上げた「哲学カフェin夙川」(西宮市)や、元会社員の男性がカフェやバー形式で主催する「あまがさき哲学カフェ」(尼崎市)などが回を重ねている。同じ日にカフェを「はしご」する参加者もいるという。

 神戸哲学カフェの開設時から世話役を務める高校講師、藤本啓子さん(67)=神戸市須磨区=は「多様性や相手を受け入れることが必要な時代。哲学カフェが自分で考え、自分の言葉で相手に伝える場として根付いてきた」と話した。

 次回の神戸哲学カフェは7月21日午後1時半から、「やさしさ」をテーマに、神戸市灘区篠原南町6の「カフェP/S」で開く。参加費500円とドリンク代が必要で、定員は先着20人。問い合わせはメールで、kfujimoto@cafephilo.jpまで。

◇神戸哲学カフェで取り上げた過去の主なテーマ     

「忘れる」

「言葉にできないこと」

「いい夫婦」

「使えない人って、どうなん?」

「信じるとは?」

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