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 昨年1年間の山岳遭難事故は全国で2661件(前年比78件増)発生し、遭難者は3129人(18人増)で、いずれも統計が残る1961年以降で最多だったことが13日、警察庁のまとめで分かった。死者・行方不明者は計342人(12人減)だった。

 警察庁によると、遭難者のうち1581人(50・5%)、死者・行方不明者のうち246人(71・9%)が60歳以上だった。発生件数は近年の登山ブームを背景に、2013年から年間2千件以上の高水準が続いており、警察庁は的確な登山計画と装備品の準備を万全にして、遭難を防ぐよう呼び掛けている。

 遭難者の目的別では、「登山」が2315人(74・0%)、「山菜・キノコ採り」が385人(12・3%)。状態別では「道迷い」が1187人(37・9%)だった。

 年齢別を詳しく見ると、遭難者は70代が698人(22・3%)と最も多く、60代が692人(22・1%)、50代が486人(15・5%)。死者・行方不明者は70代が110人(32・2%)、60代が101人(29・5%)、50代が42人(12・3%)だった。

     ◇

 兵庫県内では118件(前年比18件増)発生し、都道府県別で9番目の多さだった。死者・行方不明者数は10人(同4人減)。県警によると、神河町の笠形山や姫路市の雪彦山などで滑落とみられる死亡事故があったという。高齢者が事故に遭うケースが多く、担当者は「体調を十分に見極め、登山の際は家族や職場に一報を入れてほしい」とする。

 六甲山を抱える神戸市消防局では、同年の山岳遭難事故の出動件数は90件(前年比19件増)で、高齢者が4割を占めた。水分や食料を持たずに登って体調を崩したり、道に迷ったりする準備不足が目立つという。担当者は「夏季は熱中症の搬送が増える。水分は多めに持って行ってほしい」と話している。(井上 駿)

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