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障害者が技能を競う「アビリンピック」全国大会への出場を目指す冨士原美朋さん=加古川市内
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障害者が技能を競う「アビリンピック」全国大会への出場を目指す冨士原美朋さん=加古川市内

 アビリンピックを知っていますか。障害のある人たちが、接客やパソコン操作など職業技能を競う全国大会で、今年39回目を迎える。入賞が自信につながり、「アビリンピックに出場することが生きがい」と話す参加者もいる。兵庫県大会は全国より歴史が深い。今年も6、7月、尼崎市で開かれ、主催者は「大会を知らない人にも見に来てほしい」と呼び掛けている。(末永陽子)

 障害者の就業への理解を深めてもらうことを目的に、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が主催。「技能」を表す「ability(アビリティ)」とオリンピックを合わせた造語で、1972年に始まった。兵庫県は出場者を募るため、その前年に地方大会を開いたとされる。

 今年は喫茶サービスや表計算、ビルクリーニング、パソコンデータ入力など全23種目があり、15歳以上の出場者が正確さやスピードを競う。県大会は6月22日と7月6日、尼崎市武庫豊町3のポリテクセンター兵庫で開催。優秀者は、11月の全国大会に出場する。

 冨士原美朋(ふじはらみほ)さん(30)=高砂市=は昨年、パソコン技術を競う「ワードプロセッサー競技」で全国大会に進み、銅メダルに輝いた。今年も県大会に向けて、毎日約3時間の練習を続ける。

 筋肉障害や筋力の低下を引き起こす指定難病「先天性ミオパチー」を患い、車いす生活を送る。アビリンピックを知ったのは9年ほど前。職場で薦められて初出場した。

 結果は県大会銀メダル。「障害を理由に人より劣っていたり、できないと思ったりすることが多かった。でも、障害があるから出られる舞台がある」。悔しさと同時に、向上心が芽生えた。

 内面にも徐々に変化が。引っ込み思案な性格で、「迷惑を掛けたくない」と友人とも距離を取りがちだった。今では出場者同士交流したり、新しい友人ができたり。家族も「明るくなって笑顔が増えた」と喜ぶ。

 英文入力や製図など新しいスキルを独学で身につけ、数年前には全国大会2位に。だが、「目指すのは金メダル」ときっぱり。「支えてくれる家族や仲間のためにも頑張りたい」と決意を語った。

 同機構によると、大会での入賞が就職につながったケースも少なくない。ただ、同時に開かれる健常者の技能五輪に比べて、知名度の低さが課題。同機構兵庫支部は「入場無料なので、ぜひ多くの人に応援にきてほしい」と見学者を歓迎している。

 詳しい時間や競技などは同支部TEL06・6431・8201

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