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 新入社員の採用に向けた書類選考や面接に、人工知能(AI)を導入する動きが広がっている。スマートフォンに向かって質疑応答を交わすAI面接や、応募書類の自動判定を導入する企業が増加。スマホのゲームから求職者の気質を判定するサービスも登場した。学生優位の売り手市場の中、採用業務が増えており、企業側は選考にかかる時間や人手の削減、採用後のミスマッチ解消を期待。学生側にとっては交通費をかけず、遠方からも応募できるメリットがある。(広岡磨璃)

■採用試験、時間や場所問わず

 「学生生活で力を入れたことは?」。スマホから合成音声が流れる。スマホに向かって返答すると、「もう少し詳しくお話しください」と、音声が質問を掘り下げる。AI面接で見られるやりとりだ。

 求職者は、自分のスマホにアプリを登録し採用試験に臨む。所要時間は40~60分。時間や場所は問わないが、服装や態度は録画されている。AI面接サービス「SHaiN(シャイン)」の提供を2017年に開始した採用コンサル会社「タレントアンドアセスメント」(東京)は「世界初のAI面接」をうたう。

■データ基に回答分析、資質評価

 実際の就活の面接データを基に、AIが質問。過去の経験から応募者が本来持つ資質を明確にするのが目的だ。回答を分析し「バイタリティー」「柔軟性」など11項目をそれぞれ10段階で評価。結果は詳細なリポートにまとめ、企業が合否を決める。現在、牛丼の吉野家など約90社が導入しているという。

 コンサル会社は、1次面接など初期選考をAI面接に置き換えてもらうことを想定。応募者が自宅などで受けるため、日程調整や移動時間が不要になり、所要期間が半分近くに圧縮できるケースもある。山崎俊明社長(45)は「地方の学生も応募しやすく、面接官の好みによる偏りも避けられる。資質を見抜くことで適材適所への配置も可能」と強調する。

 兵庫県内を中心に介護施設などを展開する一般社団法人「日の出医療福祉グループ」(加古川市)は今秋から採用の選考過程でシャインを導入する。毎年、新卒で70人程度を採用しているが、来年は早期に内々定を出すことを検討。優秀な人材確保のためにも採用業務の効率化が求められている。AIによる質問で適性を見極め、個性を生かした配属に役立て、ミスマッチが引き起こす離職の防止にもつなげたいという。

 このほかにもAIを活用した採用支援サービスが続々と登場。面接では米国発の「ハイアービュー」が、面接時の動画から抑揚や表情をAIが分析し、入社後の活躍可能性を予測するサービスを開始した。書類選考を判定するAIも登場し、マイナビと三菱総合研究所が16年に提供を開始。企業にとって優先度の高い人材を判定するほか、辞退の可能性や、文章の転用(コピペ)も検出する。

 ゲームを活用した適性検査もある。IGS(東京)のサービス「GROW(グロウ)」は、学生にスマホでゲームをしてもらい、指の動きや迷っている時間などを基に、AIが本人の気質を診断。既に全日空や野村証券が導入している。

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