総合 総合 sougou

  • 印刷
駅間で緊急停止したJR神戸線の快速電車から線路に下り、元町駅まで歩く乗客=2018年6月18日午前、神戸市中央区
拡大
駅間で緊急停止したJR神戸線の快速電車から線路に下り、元町駅まで歩く乗客=2018年6月18日午前、神戸市中央区

 昨年6月に起きた大阪府北部地震は朝の通勤・通学ラッシュを直撃した。京阪神の鉄道では列車が一斉に運転休止し終日ダイヤが混乱したほか、高速道路も5時間以上ストップ。長時間、広範囲に及んだ混乱の反省を踏まえ、各社は安全を最優先にしながら影響を最小限にとどめるため、限定された地域を対象に運休や通行止めなどの規制を行う「エリア限定ルール」の導入を進めている。

■個別→エリア別へ

 JR西日本では通勤・通学時間帯に153本の列車が駅間で緊急停止し、乗客約14万人が車内に一時閉じ込めとなった。これまで指令所が全列車の乗務員と個別にやりとりし、運転再開などの指示を出していたが、同地震後は「指示待ち」の列車が続出。渋滞で点検要員が現場に到着できないトラブルも重なり、約240万人に影響した。

 これを教訓に、同社は2018年10月、指令所が一定エリアの複数列車に同時に指示を出せる仕組みに変更。今年1月には乗務員が持つタブレット端末に専用アプリを導入した。指令所では、乗務員が入力した各列車の情報を一覧できるようになった。

 運転規制をどの範囲でいつまで続けるかも課題に。阪急は駅間停車を減らすため、震度5弱以下の地域では安全確認後、すぐに次の駅で乗客を降ろすルールに変更した。JR西も震度4程度の地域で同様の方法に。一方、阪神は地震計を4基増やし、エリアごとに運行可否を判断する根拠とする。線路の安全確認を迅速化するため、京阪電鉄はレール上を走る軌道自転車を3台導入した。

■高速でもエリアルール

 高速道路に大きな被害はなかったが、通行止めの解除に時間がかかり、一般道で緊急車両が渋滞に巻き込まれるケースが相次いだ。

 全線約260キロが最大約5時半通行止めとなった阪神高速道路会社(大阪市)。府県単位での通行止め判断を見直し、管轄する兵庫県と大阪府を各3エリアに分けた。兵庫県は「北部」「南部」「湾岸垂水」の3エリアで、関係機関と協議する。

 高速道路各社は初動対応も見直した。阪神高速は災害対策本部への出勤者を、従来の約5キロ圏内から約10キロ圏内在住者に拡大。西日本高速道路会社(同)もおおむね徒歩1時間以内の社員が初期対応に当たるルールを設けた。

 鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは関西の鉄道網について、首都圏よりも乗り換えが少なく、複数会社の並行路線が多いことを挙げ「災害時における主要駅の滞留者数などを分析し、復旧を優先する路線の選定などを議論する段階に来ている」と話す。(竹本拓也)

総合の最新
もっと見る

天気(12月14日)

  • 15℃
  • ---℃
  • 20%

  • 14℃
  • ---℃
  • 50%

  • 15℃
  • ---℃
  • 10%

  • 14℃
  • ---℃
  • 30%

お知らせ