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ビーナステラスからの眺望。見晴らしを守るため、新たな規制が検討されている=18日午後、神戸市中央区(撮影・後藤亮平)
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ビーナステラスからの眺望。見晴らしを守るため、新たな規制が検討されている=18日午後、神戸市中央区(撮影・後藤亮平)
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 山から海を見下ろす眺望を保全しようと、神戸市は中央区の諏訪山展望台「ビーナステラス」を基点に、建築物の高さや夜間照明の色味などを規制する方向で検討を本格化させた。眼下に都心部や神戸港があり、大阪湾を広く見渡せる眺望を守る。海から山を見上げた際の景観については、既に市内3カ所で同様の高さ制限が設けられているが“逆”は初めて。担当者は「街と山、海が一体となった神戸の景観を末永く守りたい」と話す。(上杉順子)

 ビーナステラスはきらびやかな夜景や、カップルが南京錠を取り付ける「愛の鍵モニュメント」で知られる。2008年、市民公募で「神戸らしい眺望景観50選、10選」に選ばれた。

 市は「50選、10選」の中から、10年にポートアイランド北西の「しおさい公園」と大丸神戸店前の元町1丁目交差点(ともに中央区)、13年に須磨海浜公園(須磨区)を基点にした「眺望景観形成区域」を指定。ポーアイからは六甲山の稜線(りょうせん)が遮られないよう、大丸前からは錨(いかり)山の山肌の錨マークが隠れないよう、それぞれ都市景観条例で建物の高さなどに制限をかけた。

 須磨の指定後、「次は山から海への眺めを」と、市都市景観審議会で議論が続けられていた。

 市が策定した案では、今回の規制対象区域は主に4エリアに分かれ、最も大きなエリアの東はポートアイランド北端、西は淡路島・篝場(かがりば)山が見える範囲。ここでは、全体としては大阪湾を見渡すことのできる眺望が損なわれないようルールを設定。さらに一部の範囲についてはより具体的な方針を定め、神戸港内の特色ある地形や、神戸ポートタワー、神戸海洋博物館などミナト神戸の象徴的な建物が並ぶ見晴らしを守る。

 規制の高さは場所で異なり、例えば水平距離で約2キロ離れた神戸ハーバーランド(中央区)は141メートルまで、同5キロの和田岬(兵庫区)周辺は111メートルまで。再整備が検討されている兵庫県庁の付近は地盤の高さを含め標高約150メートルまでとなる。既存の建物は適用除外とし、現状の高さでの建て替えも認める。

 夜景については上品で落ち着いた眺めを保全するため、建築物などの照明は温かみのある電球色を基調とし、ライトアップは光の動きや点滅を緩やかにする-などの基準を設ける。

 市は策定した案に対する市民意見を7月26日まで募集し、必要に応じて内容を見直した上で市都市景観審議会に諮る。

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