総合 総合 sougou

  • 印刷
テレビ電話で指示を受けながら打ち合わせをするテレワークのメンバー=豊岡市内
拡大
テレビ電話で指示を受けながら打ち合わせをするテレワークのメンバー=豊岡市内

 インターネットなどの情報技術(IT)を活用し、職場以外の場所で働く「テレワーク」が、人口減に悩む地方都市で注目されている。兵庫県豊岡市では子育て中の女性らが東京のIT企業の業務を担う取り組みが始まった。働き方改革や地方創生が課題となる中、多様な働き方の環境整備を目指す同市と、優秀な人材を確保したい企業側のニーズが一致。ライフスタイルに合わせて仕事ができるなど働く側のメリットも大きい。(石川 翠)

 豊岡市内の一軒家で、女性5人がテーブル上のパソコンを囲む。脇のテレビ画面には神戸にいる指導役の女性が映され、テーブルのスピーカーからは東京本社の指示が流れる。5人は連れてきた赤ちゃんを時折あやしながら、仕事の進捗(しんちょく)について打ち合わせを進めた。

 インターネット広告やウェブサイト制作を手掛ける「ノヴィータ」(東京)のテレワークの様子だ。2006年の設立当初はオフィス勤務のみだったが、出産や結婚による社員の転居を機に16年から導入した。

 福島県や鹿児島県など4県に続き、18年には小田垣栄司代表(41)の出身地である豊岡市でもスタート。兵庫県と同市による「兵庫高度IT起業家等集積支援事業」に選ばれ、今春には補助金を活用して新たな業務拠点となる事業所も市内に開設した。

 主な業務はITを利用して市場調査や販売促進を行う「デジタルマーケティング」。現在はインターネット用の企業求人票制作を担う。募集要項や業務内容に加え、企業の特色も聞き取るなどして紹介している。

 結婚を機に3年前に豊岡市に移った女性(42)は「子育てだけの生活では息が詰まる。社会との接点を持ちたい」と応募。育児のため前の勤め先を辞めたメンバーもおり、「東京のIT企業と聞いて不安だったけれど、相談しやすい雰囲気や手厚いサポートがありがたい」と話す。

 在宅勤務がメインだが、人数が増えたのを機に週1回程度、事業所やメンバーの自宅などに集まるようになった。時給千~1500円で、事前に相談して決めた勤務日や時間帯に働く。

 小田垣代表は「全国から人材を集められ、どこに行っても働ける安心感も持ってもらえる」と説明する。

 同市の人口はこの10年で1割減少。進学などで地元を離れた女性の7割以上が戻らない中、ノヴィータの取り組みはUターンや育児中の就労の促進につながると市も注目している。市の担当者は「多様な働き方を可能にすれば、優秀な人材を採用できることを他の企業へアピールできる。若者の定着につながれば」と期待する。

総合の最新
もっと見る

天気(11月14日)

  • 17℃
  • 15℃
  • 60%

  • 12℃
  • 10℃
  • 80%

  • 18℃
  • 15℃
  • 70%

  • 15℃
  • 13℃
  • 60%

お知らせ