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諏訪山公園を訪れた習近平主席(中央)
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諏訪山公園を訪れた習近平主席(中央)
習近平国家主席と神戸の華僑らの記念写真を手にする李振発・神戸福建同郷会理事長=神戸市中央区下山手通7(撮影・中西幸大)
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習近平国家主席と神戸の華僑らの記念写真を手にする李振発・神戸福建同郷会理事長=神戸市中央区下山手通7(撮影・中西幸大)

 中国の習近平国家主席が28年前に神戸を訪れた際の写真が、神戸市中央区の福建同郷会館に飾られている。28、29日に大阪市で開かれる20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)出席のため、就任後初めて来日する習主席も、当時はまだ福建省で地方行政に携わっていた雌伏の時代。神戸の福建華僑らは往時のつながりに思いをはせ、日中友好が続くことを願う。(田中真治)

 習主席は1991年5月24日、諏訪山公園のビーナスブリッジを訪れ、記念写真に納まった。当時は省都福州市のトップで、まだ37歳。今よりもやや細身で、口元に笑みを浮かべている。

 「神戸を一望してもらおうと案内した」と神戸福建同郷会の李振発(りしんはつ)理事長(74)は伝え聞く。会の中心メンバーは代替わりし、「来神の経緯や詳しいことは分からない」が、福建省と姉妹友好都市の長崎県や沖縄県を訪問した際、神戸に立ち寄ったとみられる。

 この写真が、神戸華僑の8月の盆行事「普度勝会(ふどしょうえ)」の伝統を守るのに役立った。

 供物に欠かせない家形の紙細工「冥宅(みんたく)」を約30年手掛ける王良清(りょうせい)さん(67)。91年当時は福建在住で、この年はパスポートが6月になってもできていなかった。困っていると神戸から手紙が届き、「(習主席が写った)同封の写真を役所に持って行くと、速やかに審査が進んだ」。冥宅を作る手を休め、懐かしげに思い出を語る。

 また、全国の福建同郷会は毎年懇親会を開催。李理事長によると、福建省で開催したときには、パトカーが移動を先導するなど、華僑への心遣いが感じられたという。

 習主席は93年10月にも友好代表団の一員として来日し、大阪で京阪神の華僑と宴席を楽しむ写真が残る。その後は、「『いずれ国を背負って立つ人になる』と周囲が話していた」との逸話が語られるほど、習主席は次世代の指導者として脚光を浴び、神戸の同郷会はこれらの写真を展示するようになったという。

 今回の来日では、同郷会と懇談の予定はないそうだが、両国の関係改善が進む機会となることが期待されている。李理事長は「神戸との縁を知ってもらい、日中友好が深まっていけば」と話している。

 写真は、8月22日夜から24日まで福建同郷会館前の中国寺院「関帝廟(かんていびょう)」で開かれる普度勝会の際、同会館で見ることができる。

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