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「若手が喜楽館を盛り上げてほしい」と話す桂文枝さん=大阪市福島区(撮影・大森 武)
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「若手が喜楽館を盛り上げてほしい」と話す桂文枝さん=大阪市福島区(撮影・大森 武)

 11日で1周年を迎える「神戸新開地・喜楽館(きらくかん)」は、上方落語協会の前会長、桂文枝さんの「若手に活躍の場を」との念願が結実した落語定席(じょうせき)だ。「地元やファンの支援があってこそ」と感謝する一方で、「はなし家は甘えたらあかん。100年続く定席に」とさらなる奮起を促す。

 落語ブームを受け、上方落語協会会員はここ10年で約100人増え、現在は267人。昼席は交代で高座に上がることができ、若手が腕を磨く絶好の機会といえる。

 かつては神戸の繁華街だった新開地も、戦後は映画館など娯楽施設の撤退で衰退。喜楽館は再興の期待を担う。高四代(たかよんだい)館長は「演芸場があるころはレツゴー三匹ら人気芸人がうろちょろしてました。喜楽館からもスターが出てほしい」。

 文枝さんも口をそろえる。「お客さんを待っていてはダメです。面白い仕掛けをして、何度も通いたいと思われる寄席を開かないと。そうすればテレビが注目する落語家も育つ」

 期待されるのが、近年活躍が光る女性落語家だ。6月に開かれた“女子会”は従来の常識を覆した。女性6人の大喜利で盛り上がり、入門11年目の露の真(まこと)さんが古典で堂々のトリを務めた。

 年功を重んじる落語界では、中堅でさえなかなかトリを務めることはできない。数の少ない女性となると、さらにまれ。しかし、喜楽館は挑戦の幅を広げている。真さんは「大先輩の後にトリができるのは光栄。女性ファンを増やせるよう頑張る」。

 文枝さんは「落語も時代で変化しないといけない。若手は100年先でも話せるネタを考える気概で臨んでほしい。記念公演は私も高座に上がる。2年目に向けての起爆剤になり、恩返しができれば」と語る。(津谷治英)

     ◆

 1周年記念公演は11日から。昼席は全席完売。16日の「文枝生誕スペシャル」をはじめ夜席は一部で空きがある。喜楽館は新開地駅すぐ、JR神戸駅から徒歩約10分。チケットなど問い合わせはTEL078・335・7088

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