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G20大阪サミットで韓国の文在寅大統領(左)を迎え、握手する安倍晋三首相=6月28日午前、大阪市(代表撮影)
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G20大阪サミットで韓国の文在寅大統領(左)を迎え、握手する安倍晋三首相=6月28日午前、大阪市(代表撮影)
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 「自国第一」の荒波が広がる世界で、日本のかじをどう取るか-。21日投開票の参院選は「安倍外交」を巡る評価が争点の一つだが、拉致問題や歴史問題を抱える隣国との関係は、袋小路から抜け出せずにいる。対北朝鮮で態度を軟化させ、韓国には輸出規制カードを切った安倍晋三首相。外交について論戦が深まることを願い、兵庫県内の拉致被害者家族や在日コリアンたちも耳を傾けている。(段 貴則)

 「この6年半、拉致問題は進んでいないが…、北朝鮮にモノが言える政治家は安倍首相しかいない」

 神戸市出身で北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さん=失踪当時(23)=の父明弘さん(91)は、自らに言い聞かせるように語る。

 自民党も参院選で「外交の安倍」を前面に押し出している。6年半に及ぶ政権の安定した土台と、米トランプ大統領との蜜月を生かした外交面の実績を強調。選挙公約に「世界の真ん中で力強い日本外交」と見出しを掲げ、各国首脳と会談する写真を掲載した。

 だが、安倍首相が掲げてきた拉致解決の道筋は見いだせない。「圧力を最大限にし、北朝鮮から対話を求めてくる状況をつくる」。従来の強硬路線は、拉致進展を開催条件にした日朝首脳会談、さらには無条件開催の呼び掛けへと、態度の軟化が続く。

 対話ムードへの転換について「トランプ大統領とも連携しているはず」と明弘さん。参院選で与野党が「拉致解決」を訴えているが「外交は票にならないとされ、拉致問題に熱心な政治家が減っている」と話し、本気度を見極めようとしている。

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 「残念としか言いようがない」。在日本大韓民国民団兵庫県地方本部の李圭燮(イキュソプ)団長(71)は、先の見えない対立に陥った日韓関係を嘆く。

 李団長は先月末、20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に出席する韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と面会。元徴用工問題で悪化した両国の関係修復を願う在日コリアンの思いを伝えた。サミットで安倍首相と文大統領が握手し、ホッとしたが、参院選の公示直前に事態は急転。日本が、韓国経済を支える半導体製造向け材料の輸出規制を強化した。韓国で反発が広がり、日本製品の不買運動も起きている。

 李団長は「日本は米国、中国、ロシアとの外交で成果が出ていない。そのしわ寄せが韓国へ向けられた」と指摘。日本で輸出規制強化への支持が、不支持を大きく上回った調査結果があることに触れ、危機感を強める。「隣国との長期的な友好関係づくりは国益につながり、政治家の役割でもある。参院選では各党とも冷静に議論してほしい」と話した。

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