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昨夏の高校野球東兵庫大会で試合後に行われた千羽鶴の受け渡し=2018年7月、姫路市、ウインク球場
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昨夏の高校野球東兵庫大会で試合後に行われた千羽鶴の受け渡し=2018年7月、姫路市、ウインク球場
千羽鶴を持つ上郡高の女子生徒=明石トーカロ球場(撮影・後藤亮平)
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千羽鶴を持つ上郡高の女子生徒=明石トーカロ球場(撮影・後藤亮平)

 熱戦が繰り広げられている夏の高校野球兵庫大会で、今年から敗れたチームが対戦相手に必勝祈願の千羽鶴などを託す「鶴渡し」が禁止になった。涙をのんだ球児が、自分たちの分まで勝ち上がってほしいとのエールを送るセレモニーだが、預かった側は大会後の処分に頭を悩ませていた。上位進出校は大量の折り鶴の持ち運びにも苦慮し、兵庫県高校野球連盟は「言葉で思いを伝え、折り鶴ではなく、気持ちを渡してほしい」と理解を求めている。

 県高野連によると、以前から折り鶴の処分に困っているとの声が出ていた。選手やマネジャーが願いを込めて手作りした縁起物だけに、大会後は近隣の寺社などで焼却してもらうケースが多かったという。今夏の兵庫大会の出場校数は全国で5番目に多い161校。上位に進出すれば受け取る数は膨大となる。過去には大量の折り鶴を運ぶため、選手とは別に車両を用意したチームもあったという。

 今回の規制は学校側の悩みを受けての対応だが、試合後の折り鶴の受け渡しは、対戦した両校が健闘をたたえ合う場でもあった。選手からは「鶴渡しは高校野球の象徴。できなくなるのは寂しい」「相手から思いを託され、戦う気持ちが強まっていたのに…」と落胆の声も漏れる。

 夏に向け、2月から千羽鶴作りを開始した県内のある高校では、計約2600羽を使って自チームの応援スタンドに飾る用と、対戦相手に渡す用の2種類を準備していた。女子マネジャーは「対戦相手に渡せなくなり、頑張って作ったのに残念」と胸の内を明かす。

 県外では、兵庫と同じく出場校数が多い福岡や愛知も「鶴渡し」を禁止している。地方大会で敗れたチームの折り鶴が甲子園球場に掲げられる光景は見られなくなるが、ある強豪校の選手は「鶴がなくても、負けたチームの思いを背負って戦うのは当然のこと」と話す。(長江優咲)

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