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コンビニエンスストアに配られた「コミュニケーションシート」=加東市松尾
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コンビニエンスストアに配られた「コミュニケーションシート」=加東市松尾

 耳の不自由な人を支援しようと、兵庫県加東市は市内にある21カ所のコンビニエンスストアに簡易な質問と絵柄を記したA4判の「コミュニケーションシート」を配布した。情報を絵にすることで理解を助ける試み。市社会福祉課は「ちょっとした音の情報を『見える化』することで、助かる人も多いのでは」と話す。

 兵庫県聴覚障害者協会(神戸市中央区)によると、医療機関や公共施設では同様のシートを利用する例はあるが、コンビニでは珍しいという。

 加東市は2014年、近畿の自治体で最初に手話言語条例を成立させた。手話を言語と位置付け、耳の不自由な人が暮らしやすい環境を整えるのが目的だ。制定後、市は職員向けの手話講習会を開き、全国手話研修センター(京都市)の手話検定2~5級を取得した職員は約40人に上る。

 シートの配布は、市社会福祉課の手話通訳士、山田美香子さんが提案した。筆談や手話を操る聴覚障害者の知人が「世界で最も緊張するのが日本のコンビニ」と漏らしたのがきっかけだった。顧客が後ろに並ぶ緊張感の中、レジで店員の言葉を瞬時に理解するのが難しいという。

 市はこの提案を受けてシートを作成し、市内のコンビニ21店に配布した。

 「弁当を温めますか」「支払い方法はどれですか」など五つの質問のほか、はしやスプーンの絵を描き、指させば通じるようにした。市内でベトナム人ら外国人が増えていることから、質問集には英語とともにベトナム語も併記した。

 山田さんは「条例制定から5年となり聴覚障害者への理解も進んできた。障害者に優しいまちは誰にとっても優しいまち。支援の輪を今後も広げたい」と話している。

(中西大二)

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