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慰霊碑「想の像」に花を手向ける有馬正春さん、下村誠治さんら(右から)=21日午後8時39分、明石市大蔵海岸通1
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慰霊碑「想の像」に花を手向ける有馬正春さん、下村誠治さんら(右から)=21日午後8時39分、明石市大蔵海岸通1

 夏祭りの花火見物に訪れた子どもら11人が死亡した兵庫県の明石歩道橋事故は21日、発生から18年となった。現場の朝霧歩道橋(明石市大蔵海岸通1)にある慰霊碑「想(おもい)の像」には遺族や市民らが訪れ、そっと手を合わせた。

 長女=当時(9)=と、長男=同(7)=を亡くした有馬正春さん(60)、友起子さん(49)は慰霊碑に花を供え、静かに手を合わせた。

 「事故後に生まれた次女、次男は高1と中1になった。それほど時間がたっているのに、記憶のなかで上の2人はまだ幼いまま」と正春さん。

 友起子さんは「ここには明るい気持ちで来ようと思っているので『同級生のあの子が結婚したんよ』と近況報告しました」とほほ笑む。しかし「1人になった時にふと『あの子たちも生きていたら今頃は』と考えてつらくなる時はある」と打ち明けた。

 次男=当時(2)=を亡くした神戸市垂水区の下村誠治さん(61)はこの日朝、家族で明石市内にある墓を参った。

 「お墓でも、この慰霊碑でも、毎年『助けてあげられなくてごめん』と謝る。18年が過ぎたが、私にとってはその『ごめん』が18回重なっただけ」と話した。

 犠牲者への鎮魂歌を歌う市民合唱団「きらぼし」は今年も十数人が集まり、事故発生時刻に近い午後8時40分すぎ、慰霊碑前でオリジナル曲「さよならの花火」を合唱した。

 合唱団を結成し、指揮を務めてきた声楽家の有宗政忠さんが、昨年10月に亡くなった。有宗さんに代わり団員をまとめる則長訓江さん(66)は「事故を風化させないという先生の思いを受け継ぎ、これからも毎年この場所で歌い続ける」と決意を語った。

 献花に訪れた泉房穂市長は「何年たとうが、風化させてはいけない事故。行政として安全責任を果たし続ける」と話した。(勝浦美香)

【明石歩道橋事故】2001年7月21日夜、明石市の花火大会会場とJR朝霧駅を結ぶ歩道橋で見物客が倒れ、11人が死亡、247人が負傷した。明石署、警備会社、明石市の担当者ら計5人が業務上過失致死傷の罪で有罪判決を受けた。

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