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外国人観光客らでにぎわう足湯。訪日客のタトゥーにも「入れ墨お断り」を適用するか、各地で判断は分かれる=29日午後、神戸市北区有馬町
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外国人観光客らでにぎわう足湯。訪日客のタトゥーにも「入れ墨お断り」を適用するか、各地で判断は分かれる=29日午後、神戸市北区有馬町

 タトゥー(入れ墨)の入浴客、どう対応する-。約40万人の訪日客が見込まれる9月20日開幕のラグビーのワールドカップ(W杯)を前に、各地の温泉地や温浴施設の対応が揺れている。国内では「お断り」の施設が多いが、海外ではタトゥーが伝統文化に根ざす場合もあり、「この機会によさをしってもらおう」と、積極的にPRするところも出ている。(まとめ・田中宏樹、西竹唯太朗)

 観光庁の2015年の調査によると、国内の入浴施設の約6割が、タトゥーを入れた客の利用を断っている。ラグビーの国際統括団体は昨年9月、日本では一般的に暴力団関係者と関連付けられるとして、ジムやプールではタトゥーを上着で隠すなどの注意点を選手やサポーターに通知した。

 1次リーグ4試合が催される神戸市。中央区の温浴施設「神戸サウナ&スパ」は大会期間中も、タトゥーを入れた客を断る方向で検討中という。普段はタトゥーの客の入浴を認めておらず「せっかく海外から来た人に温泉を楽しんでもらいたいが、仮にOKにすると、今まで断っていた人との整合性が取れなくなる」からだ。

 一方、神戸市北区の有馬温泉は外湯の「金の湯」「銀の湯」がともに、普段からタトゥーをしていても利用できる。有馬温泉観光協会によると、タトゥーがあることを自ら申告してくる外国人観光客も多いといい「旅館では貸し切り風呂を勧めたり、シールなどで小さなタトゥーを隠すように伝えたりしている。これまでにトラブルもないので、W杯の期間中も大きな問題にはならないだろう」とみている。

 1次リーグ2試合がある札幌市の定山渓温泉の観光協会は「施設に判断を任せている」との姿勢。「嫌悪感を持つ客もおり、施設に(入浴を認めるよう)強制することは難しい」という。

 取り組みに積極的なのが、5試合を控える大分県だ。県は入浴方法などを英語で紹介するホームページを開き、タトゥーΟKの施設95カ所を地図で紹介。別府市の旅館ホテル組合連合会は、タトゥーの客も積極的に受け入れようと、市内の旅館とホテル約110施設の意向を調べた。「タトゥーを楽しむ日本人も多く、外国人だけ区別することは避けたい。W杯を契機に寛容な対応を広げられたら」と意欲を見せる。

 都留文科大の山本芳美教授(文化人類学)は「日本に住む外国人は増え、経済的にもインバウンドに頼らざるを得ない。施設側は、タトゥーが入った客は受け入れられない、あるいは家族風呂なら利用可能といった事情を、インターネットで積極的に知らせるべきだ」と指摘している。

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