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今年1月の催しで、本棚の間をランウエーに見立てて開かれたファッションショー=あかし市民図書館
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今年1月の催しで、本棚の間をランウエーに見立てて開かれたファッションショー=あかし市民図書館

 本棚の間をさっそうと歩くファッションショー、ずらりと並ぶ書架の間にテントを張った宿泊体験…。従来、図書館と言えば本を読んだり、借りたりする場所だが、開館から3年目を迎えた兵庫県明石市のあかし市民図書館は、その枠にとどまらないイベントを次々に打ち出している。活字離れが指摘されて久しい中、「まずは『楽しそうな場所』と思ってもらうことが大事」と同館。狙いは当たり、利用者数は旧館時代に比べ3・5倍もの水準を維持している。(小西隆久)

 いつもは静かな館内が華やいだ。頭部を斬新にデザインするヘッドアーティストのメーク教室に、ウクレレ奏者のワークショップ。開館2周年を記念し、今年1月に開かれたイベント「One Day Carnival(ワン・デー・カーニバル)」の様子だ。

 締めくくりは本棚の間をランウエーに見立てた親子ファッションショー。音楽が響く中、思い思いの衣装に身を包んだ家族が軽やかに歩いてみせた。

 あかし市民図書館がオープンしたのは2017年。明石駅前の一等地に完成した再開発ビルに入るが、「いくらアクセスが良くても、実際に足を運んでもらうには工夫が必要」と森谷幸子館長代理。そこで仕掛けたのが、これまでの図書館にはない大胆なイベントだった。

 17年夏には、本に囲まれて一晩を過ごす「お泊まり会」を開催。人けのない館内でテントを組み、寝転がる。読書にふける人もいれば、「普段はできないから」と館内を駆け回る子もいた。他にもロボットのプログラミング教室や館外での星空観察、明石城探検といった企画でファンを開拓。今後は夏休み期間中に昆虫の観察会や、若者らの間で人気を集めるアナログのボードゲーム体験会なども予定する。

 効果は上々で、初年度の入館者数は明石公園内にあった旧館時代(15年度)の約3・5倍となり、90万人を突破した。18年度も90万5千人を記録し、本年度も同じぐらいのペースで推移している。

 図書館の役割を広げる動きは、全国でも活発化している。奈良県の大和高田市立図書館は、地域の人材紹介をテーマに公認会計士や僧侶などによる特別授業を開く。宮城県の大崎市立図書館は地域包括支援センターと認知症カフェを共催し、地域と人をつなぐ拠点にもなっている。

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