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地域の課題を話す福田寿々花さん(中央)。囲むのは、自治会長の伊東永善さん(右端)ら50~60代の自治会役員=西宮市神呪町(撮影・風斗雅博)
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地域の課題を話す福田寿々花さん(中央)。囲むのは、自治会長の伊東永善さん(右端)ら50~60代の自治会役員=西宮市神呪町(撮影・風斗雅博)

 自治会副会長は19歳-。兵庫県西宮市北東部の住宅街「神呪(かんのう)モデル住宅自治会」副会長に、地元で生まれ育った短期大学2年生、福田寿々花(すずか)さんが就任した。福田さんは、高校時代から友人らと地元の夏祭りの運営に励み、推薦した自治会長は「すずちゃんを知らない人はいない」と断言。見守る中高年の役員は「突拍子もないアイデアで課題を解決してほしい」と期待する。(名倉あかり)

 「子どもが好き」という福田さんは大阪成蹊短期大学幼児教育学科に通い、保育士を志している。小学生の頃は運動会の応援団長を務め、高校生になると地元の夏祭りで露店を手伝う活発な性格。「私の姿を見て、若い子も自治会活動に参加していいんだと気付いてほしい」と話す。

 約90世帯が加入する自治会の役員に推したのは、会長の伊東永善(ながよし)さん(51)。神呪町は比較的古くからの住民が多く、同世代の顔ぶれがそろう自治会の総会は毎回同じような議論になり、解決策がまとまらないと感じていた。年長者の知恵を生かしつつ、若い世代の力を借りたいと福田さんに白羽の矢を立てた。

 福田さんは「町のため、人のために働きたい」と快諾。学生の自治会役員が誕生した。自治会組織の窓口となる西宮市の担当者は「大学生の副会長は聞いたことがない」と驚く。

 福田さんは副会長として会議への出席はもちろん、祭りや体力測定など、地域のイベント企画を担当する。軽音楽部の部活動と、発達障害がある子どもたちに勉強を教えるアルバイトも両立する毎日。多忙な日々に「難しい」と苦笑するが、早朝と授業の空き時間を利用し練習や勉強に励んでいるという。

 副会長に就いた5月以降、「すずちゃんがやるなら」と住民の清掃活動への参加率が2割増加し、「自分も何かできないか」と住民から自発的な声が寄せられるようになったという。伊東さんは「世代交代ではなく世代融合。高齢者と若者がお互いに尊重し合える町になれば」と話す。

 今月下旬に予定する「甲東ふれあい夏まつり」に向けて準備中で、大学生の友人ら5人で盆踊りや太鼓などが披露される特設ステージの誘導係を担うという。今後の自治会活動については「成長を見守ってくれた地元の方々に少しでも恩返しがしたい」と話す。

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