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口頭弁論後の報告集会に夫の宝二さん(右)と出席した小林喜美子さん。「本当なら孫がいて、ひ孫もいる年齢」と訴えた=22日午後、神戸市中央区橘通1、兵庫県弁護士会館
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口頭弁論後の報告集会に夫の宝二さん(右)と出席した小林喜美子さん。「本当なら孫がいて、ひ孫もいる年齢」と訴えた=22日午後、神戸市中央区橘通1、兵庫県弁護士会館

 旧優生保護法(1948~96年)下で障害者らに不妊手術を繰り返したのは憲法違反として、兵庫県内の被害者5人が国に計5500万円の損害賠償を求めた訴訟の第4回口頭弁論が22日、神戸地裁(小池明善裁判長)であった。聴覚障害があり、妊娠中の1960年ごろに中絶と不妊の手術を強いられた小林喜美子さん(86)=兵庫県明石市=が意見陳述し「悲しみは消えることはない」と訴えた。

 小林さんは裁判官らをじっと見つめ、手話で無念さを伝えた。夫宝二さん(87)と結婚後「子どもをたくさんつくろう」と話し合っていた。妊娠後、母に病院へ連れていかれ「おなかの子どもが腐っている」と中絶手術を受けさせられたという。

 同時に不妊手術を施されたことは告げられず「どうして自分だけ子どもができないのかと思うとつらく、子どもがいる家庭がうらやましかった。長年、その気持ちを我慢し続けてきた」という。「子どもが産めたなら、夢のある楽しい人生だったはず。身体を元通りにしてほしい」と訴え、国側に謝罪を求めた。

 訴訟で国側は旧法の憲法適合性について主張を明らかにしていない。原告側は旧法を違憲と判断した5月の仙台地裁判決を挙げ、改めて主張を示すよう要求。被害は甚大で、損害賠償請求権が20年で消滅する除斥期間は適用すべきではない-と重ねて訴えた。(井上 駿、小林伸哉)

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