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須磨海浜水族園に導入されたQRコード決済。数十秒で支払いが終わる=神戸市須磨区若宮町1
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須磨海浜水族園に導入されたQRコード決済。数十秒で支払いが終わる=神戸市須磨区若宮町1

 10月の消費税10%引き上げに伴う買い控え対策として、国や自治体がキャッシュレス決済に対しポイント還元の“特典”を付ける制度の普及に本腰を入れている。神戸市では7月から、テーマパークや商店街でキャッシュレスを導入する実証実験が始まり、事業者と消費者双方に利便性をアピール。ただ、決済サービスの乱立や大規模な不正利用の発覚があり、消費者側も対策に留意する必要がある。(久保田麻依子)

 神戸市須磨区の須磨海浜水族園では7月中旬から、入園料や売店などで「楽天ペイ」によるスマートフォン決済を始めた。窓口に掲示されているQRコードをスマホで読み取り、金額を入力してスタッフに見せる仕組み。支払いは数十秒で完了する。担当者は「キャッシュレスの利用者はまだ数%ほどだが、夏休み中の混雑緩和に一定の効果があった」と評価する。

 この取り組みは神戸市が本年度から始めた実証実験で、第1弾の同園に続き、8月からは水道筋商店街(同市灘区)や三宮本通商店街(同市中央区)などで始まっている。消費税増税を機に、市全域でキャッシュレス化を図りたい考えだ。

 兵庫県産業振興局は本年度、商工会議所などを対象に研修会を企画した。希望した8市町に出向き、専門家による基礎講座に加え、決済事業者がサービスの使い方などを説明した。県の担当者は「商店主の年代によって差があるが、若い人ほど導入に意欲的な印象があった」と語る。

◇利用者、安全性に不安◇

 キャッシュレス決済はクレジットカードやICカードに加え、スマホなどに銀行口座やカードの情報を登録する新タイプのサービスが続々と登場している。事業者ごとにキャッシュバックや割引クーポンがあるため、複数のサービスを登録する消費者も少なくない。

 西宮市の男性会社員(30)は「QR決済はキャンペーンが多く割引率が高いので、商品に割高感があるコンビニで利用することが増えた」と話す。

 ただ、安全性への不安もある。セブン&アイ・ホールディングスが導入したスマホ決済「7pay(セブンペイ)」は、開始直後に不正利用が発覚。7月のサービス開始からわずか1カ月で撤退が発表された。遠藤さんは「流行に乗っていくつも登録しているが、スマホをなくしたり、不正の被害に遭ったりするリスクはある」と漏らす。

 兵庫県消費生活センター(神戸市中央区)では昨年度、キャッシュレス関連の相談が全体の約1割に当たる約4千件寄せられた。10月以降はさらに相談が増えることを見越し、相談員向けの研修に力を入れているという。担当者は「新しい決済手段がめまぐるしく増え、相談員も必死で知識を追いかけている。こまめに明細を確認して、不審な点があればすぐに相談してほしい」と話している。

【不正利用に注意必要 消費生活センター相談員向けの研修を行う関東学院大経営学部講師の山本正行さんの話】

 キャッシュレスは便利な半面、クレジットカードやスマホ決済の自己管理を徹底する必要がある。カードは2~3枚、スマホ決済は1種類に絞ることが望ましい。長期間使用していないと不正利用に気付かないこともあるので、キャンペーンで新規登録したサービスは使わなくなったら解約するべきだ。未成年者が親名義のカードを勝手に登録して使用するケースも想定されるため、親世代はキャッシュレスサービスの基本的な情報を知っておく必要もある。

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