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「ヤマト」のインスタグラム公式アカウントでもタピオカファンを意識した投稿がされている=25日、神戸市中央区東川崎町
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「ヤマト」のインスタグラム公式アカウントでもタピオカファンを意識した投稿がされている=25日、神戸市中央区東川崎町
時代を先取りし過ぎた?「大きなタピオカ大福」(モチクリームジャパン提供)
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時代を先取りし過ぎた?「大きなタピオカ大福」(モチクリームジャパン提供)
東京・麻布十番の美容室「メロアヘアデザイン」が導入した「タピオカ風トリートメント」(メロアヘアデザイン提供)
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東京・麻布十番の美容室「メロアヘアデザイン」が導入した「タピオカ風トリートメント」(メロアヘアデザイン提供)

 大阪税関が19日、「タピオカ輸入が過去最高」と発表した。「入手困難になった」と食品関係者が嘆くなど、タピオカ業界がえらいことになっている。人気のタピオカ入り飲料にはあえて背を向け、ニッチな話題を探してみるとー。

■幼少期に親しんでいた

 1899(明治32)年創業の老舗文具メーカー「ヤマト」(東京都中央区)のロングセラー商品「ヤマト糊」は、タピオカと深い関係がある。

 同社動画「『ヤマト糊』その誕生から120年の歩み」などによると、創業当初から原材料は米のでんぷんを使用。しかし戦時中の1939(昭和14)年、「米穀配給統制法」制定により米やジャガイモ、トウモロコシなどの食用でんぷんが全て使えなくなり、彼岸花やダリヤなど植物の球根で代用。その後、小麦等を経て、1983(昭和58)年からタピオカでんぷんの使用を始めたそうだ。主成分は、タピオカでんぷん100%と水。万が一、幼児の口に入っても害は少ないよう配慮されている。

 鮮やかな緑や青色のチューブ容器に黄色のふたというデザインは、1956(昭和31)年から導入された。全国の幼稚園や小学校でよく使用されている。現在のタピオカブームは第3次ブームといわれているが、実は皆さん、幼少期にすでにタピオカに親しんでいたのである。

■先見の明あり過ぎ

 「時代を先取りし過ぎました…」

 菓子製造販売のモチクリームジャパン(神戸市中央区)の営業担当者はため息をつく。同社は2016年、台湾のブームをキャッチし、「大きなタピオカ大福」(税込134円)を商品化した。タピオカのブラックパールを意識したという黒色の餅はインパクト十分で、タピオカ風こんにゃくの粒とクリーム(ストロベリー、チョコミント、ミルクティー、抹茶味の4種)をやさしく包む。

 当初話題にもならなかったが、全国的なタピオカブームで今年になって突然売れ出した。たちまち在庫は底をつき「追加しても追加しても売れ、ついに製造ができなくなりました」。

 「餅もこんにゃくにも、タピオカ粉を使用しています」。ふんだんにタピオカを使うゆえ、直撃を受けた格好だ。今は全国のコンビニや量販店の店頭在庫を残すのみ。タピオカ大福、これはもう“希少種”。見かけた人は即買いである。

■食べないタピオカも

 タピオカ人気は美容業界にも。東京・麻布十番の美容室「メロアヘアデザイン」(東京都港区)では、2019年5月から「タピオカ風トリートメント」(税込3240円)を導入。ストロー付きの透明のプラスチックカップに液体と固形の髪用トリートメントが入る。見た目はタピオカドリンクそのものだが、中身も使い方も通常のトリートメントと同じ。代表者は「麻布十番という土地柄、顧客には大人の女性が多く、飛ぶようには出ません。リクエストがあれば提供するという程度です」と、世間のタピオカ熱とは正反対にいたってクールな反応だった。

■「タピオカ風」あれこれ

 ノーベル製菓(大阪市生野区)が2019年3月に発売した「タピオカミルクティーキャンディ」は、ミルクティー味のキャンデーの中に、タピオカ食感を再現したグミが入っている。同社ホームページでは「話題のタピオカドリンクの世界観を存分に楽しめる商品」とPR。他にも、シャトレーゼ(山梨県甲府市)のアイスバー「タピオカ風ゼリー入り紅茶ラテバー」や「タピオカ風ミルクティープリン」、コンビニ大手セブン-イレブン・ジャパン(東京都千代田区)からはアイスバー「タピオカ風もち&ミルクソース入りロイヤルミルクティーバー」やチョコレート菓子「ひとくちタピオカチョコ」などがあった。(ネクスト編集部 金井かおる)

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