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「亀次郎さんが生きた沖縄の戦後史には、現在に続く基地問題の本質が見えてくる」と語る佐古忠彦監督
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「亀次郎さんが生きた沖縄の戦後史には、現在に続く基地問題の本質が見えてくる」と語る佐古忠彦監督

 戦後沖縄のヒーロー的存在だった政治家・瀬長亀次郎さんを題材にした「米軍が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」で監督を務めたのは、TBS「筑紫哲也NEWS23」元キャスターでTBSテレビプロデューサーの佐古忠彦さん(55)。亀次郎さんへの思いや沖縄問題について聞いた。(久保田麻依子)

 -亀次郎さんをテーマに扱ったきっかけは。

 「テレビでニュースを伝える立場にとって、特に沖縄問題は一場面を切り取ることが多く、全体像をうまく伝えることが難しいと長年感じていた。そこには、本土側に戦後沖縄史の認識が抜け落ちていることに気がついた。そこで、差別や圧政に屈せず沖縄の人たちを引っ張っていった亀次郎さんの生涯を通じて、沖縄の歴史を知ってもらいたいと思った」

 -本土では亀次郎さんのことを知る人が少ない。映画をどのように楽しんでもらいたいか。

 「沖縄戦で亡くなった島田叡(あきら)知事は神戸出身で、住民たちに『玉砕することなく生きろ』と伝えたことで有名です。歴史は地続きで、亀次郎さんを含め先人たちの思いは、現代に脈々と引き継がれている。兵庫のみなさんにも、戦後沖縄の歴史を理解する手助けに観賞していただきたいと思う」

 -関係者へのインタビューや手記を通して見える亀次郎さんの人物像は。

 「手記には、本土復帰を最大の目標に見据える亀次郎さんの思いが細かくつづられていて、演説の内容も記録していた。占領下の沖縄は日本に属していないが、亀次郎さんは常に『沖縄県民』という呼び名を使っていて、住民への思いの深さが随所にあふれている」

 -本土復帰5カ月前の1971年12月、国会で亀次郎さんが佐藤栄作首相に質疑する約12分の映像をノーカットで映画に盛り込んだ。その思いは。

 「初の国会の場で語った言葉は、占領下の沖縄の人たちの姿や歴史そのものを代弁しているとも言える象徴的なシーン。政治家・亀次郎の原点である戦争に対する憎しみや、沖縄が経験した惨状を繰り返してはいけない、と佐藤首相に思いをぶつけている。言葉に流れる間や表情を含めて、2人の真剣勝負を見てほしい」

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