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後頭部にビニールが固定された「明石ポン太」=27日、明石市大明石町
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後頭部にビニールが固定された「明石ポン太」=27日、明石市大明石町
3代目「明石ポン太」=27日、明石市大明石町
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3代目「明石ポン太」=27日、明石市大明石町

 JR明石駅(兵庫県明石市)のコンコースにある定番の待ち合わせスポット、タヌキの焼き物に異変が起きている。後頭部に当てられた大きなビニールはガムテープで固定され、まるで大けがを負ったよう。明石人にとっては、東京・渋谷のハチ公に匹敵するといっても過言ではない「明石ポン太」。その身に何があったのか。(ネクスト編集部 金井かおる)

■“包帯姿”の理由は

 「タイミングはG20サミットの不審物対策です」(JR明石駅を管轄するJR西日本広報担当)。

 6月28、29日に大阪で開催された20カ国・地域首脳会議の警備強化のため、近畿の鉄道主要駅では、6月24日から29日までコインロッカーやごみ箱などが使用禁止となった。同じタイミングで明石ポン太の後頭部も封鎖されたというのだ。

 「以前から中にごみを入れられることが多く、駅のスタッフが不定期で清掃していました。引き続き封印しているのはごみ対策です」(同)。 

 明石ポン太の後頭部には元々、大人の手のひらサイズの大きな穴がある。ここに、心無い人たちがごみを投げ入れていたらしい。駅構内のスタッフにも利用者から「タヌキの中にごみがたまっとるぞ」という声が寄せられることも度々。封印直前のごみ清掃では、紙くずや飲み終わった日本酒の紙パック(180ml)が複数出てきた。

 今後、封印が解かれる予定はないらしい。

■愛されて3代目

 現在の明石ポン太は3代目。初代は1981年、たばこのポイ捨て防止キャンペーンのために明石セントラルライオンズクラブ(明石市)が寄贈した。しかし、泥酔者によって粉々になり、2代目が登場。95年1月17日の阪神・淡路大震災で台座が壊れ、市立少年自然の家に移設されたが、市民から「どこに行ったの?」といった問い合わせが相次ぎ、96年6月、3代目が設置された。「明石ポン太」の名は、2010年10月に公募により命名された。

 JR明石駅の乗車人員は1日平均53210人で、JR西日本の乗車人員駅ランキングでは13位(2017年度)。改札口からは数メートル南の明石ポン太は、待ち合わせの格好の目印で、<タヌキな!><タヌキ集合で>で通じるようだ。また、記念撮影スポットとしても親しまれており、インスタグラムで「#明石ポン太」と検索すると、ポン太を囲んだほほえましい写真があった。

 明石ポン太の胸や大きくせり出したお腹は一部白く光っている。通りがかった子どもたちが長年体をなでていったためだろうか。

     ◇

 たばこのポイ捨て防止キャンペーンのマスコットキャラクター的存在だった明石ポン太自身が、ごみのポイ捨てに悩まされていたとは皮肉だ。とぼけた表情の瞳をのぞき込むとこんな声が…

 <駅員さんに「ごみたまっとるぞ」と言ってくれたおっちゃん、ありがとう。ちびっこにはかわいいかわいい言われ、いっぱい集まってくれるのに、お腹にはどんどんごみがたまるから悲しかってん。もうごみ入れんといてな>

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