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 10月1日の消費税10%引き上げまで1カ月。インターネットなどを利用した通信販売による取引は、購入手続きと、商品の出荷・到着との“時差”の影響で、9月中に注文しても「10%」の税がかかるケースがある。ネット通販業者は、10月1日をまたぐ注文について注意喚起を行うほか、事前に値引きを行い増税分を調整する企業も。専門家は「制度を知らないと、損をすることがあるので気をつけて」と指摘する。

 神戸市灘区の会社員の女性(26)は8月下旬、普段利用しているコンタクトレンズのネットサイトで「駆け込み需要で配送が遅れた場合、増税分を追加請求する場合がある」という注意書きを見かけた。毎月3500円ほどかかるため、その日にまとめ買いをしたという。「大型家電ほどの額ではないが、積み重なれば増税分が家計の負担になる。10月直前の注文で間に合えばいいか、と悠長に構えていたら困っていたかも」と話す。

 消費税法上、通販は販売者が商品を出荷したり、サービスを提供したりした日に、原則消費税が計上される。このため増税前の9月30日にネット決済を終えても、商品の出荷が10月1日以降となれば、消費税は10%になる。ただし、10月以降に利用する航空券やテーマパークの入場券などは、9月末までに購入すれば8%で済む。

 総務省の統計によると、2019年6月のネットショッピングの利用率は43・4%と、国民全世帯の半分近くまで上昇。03年比(7・3%)で約6倍と飛躍的に増加し、1カ月の平均利用額は約3万3千円となっている。ただ、ネット決済と発送のタイミングで税率が変わることへの認知度は低いとみられ、9月下旬ごろの駆け込み需要をめぐってのトラブルが予想される。

 こうした事態を防ぐため、フェリシモ(神戸市中央区)は一部の商品について、増税差額分を値引きし、同社が負担する対策を取る。担当者によると「お客さまに不利益のないような対応をしたい」との配慮という。ネット通販大手の楽天市場では「重要なお知らせ」として、10月発送の商品に新税率が適用されることを記載し、利用者に注意を促す。

 消費税が5%から現行の8%に切り上げられた14年には、宅配依頼が増税直前に殺到し兵庫県内でも遅延が多数発生した。しかし、日本郵便は「現時点では大きな混乱はない」、ヤマトホールディングスは「特に配達に大きな変動はない。お客さまにご迷惑のないよう、対処していきたい」と軒並み静観の構えだ。

(久保田麻依子)

【増税セールに注意 家計診断などを行う神戸市の「FP HEROES」の堀田(ほりた)寛晶さんの話】増税前にはセールや大幅な値引きが行われることが想定されるが、値崩れしやすい日用品などの買いだめは控えた方がよい。ネット通販は利便性があるが、増税間際の決済では、駆け込み需要で発送が遅れるなど、事業者側の混乱も想定される。制度をよく知らない消費者は損をする恐れもあるので、ネット注文の利用を避けたり、店頭での現金払いにしたりするなどの対策が必要だ。

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