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企画について打ち合わせをする裁判員ACTのメンバーら=大阪市中央区谷町2
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企画について打ち合わせをする裁判員ACTのメンバーら=大阪市中央区谷町2

 裁判員制度開始から10年を迎え、負担の重さや辞退率の高さが課題となる中、市民団体「“裁判員ACT(アクト)”裁判への市民参加を進める会」が、経験者の声ややりがいを伝え、制度改善の提言を重ねている。裁判を身近に感じ、理解を深めてもらおうと「傍聴カフェ」やプロの漫才コンビのネタで制度を解説するイベントなど斬新な企画を打ち出している。(小林伸哉)

 2009年、裁判員経験者や弁護士らが結成し、大阪ボランティア協会を拠点に活動している。

 最高裁によると、11~18年度に裁判員を経験した人のうち96%が「非常によい経験」「よい経験」と答えた一方、近年は市民の8割超が参加に消極的との調査結果もある。18年の辞退率は過去最高の67%だった。

 同会が「まずは実際の裁判を見てみよう」と16年から40回以上開いてきたのが「傍聴カフェ」だ。傍聴とともに、休廷中や昼食時、元裁判官の弁護士らが疑問に答え、検察官や弁護人の立証について解説する。

 傍聴するのは、介護疲れによる殺人未遂、知的障害がある人の放火、ホームレスによるコンビニ強盗など、背景に社会的な孤立がある事件。「ちゃんと支援があったなら」「どうすれば再犯を防げる?」など意見交換は熱気を帯びる。

 傍聴カフェを企画するライターの芝崎美世子さん(53)=大阪市鶴見区=は「裁判や法律は私たちの生活と身近なもの。事件ごとに違う背景があり、繰り返し傍聴する人もいる。どうすれば犯罪を防ぎ、更生を支えられるか。議論では毎回、気づきがある」と語る。芝崎さんは同協会の市民活動総合情報誌「ウォロ」に傍聴記を掲載している。

 9月の傍聴カフェは大阪地裁で17日、25日に予定。参加者に傍聴記を出してもらうコンテストも実施しており、最優秀作には賞金もある。体験談を語る経験者も募っている。活動や提言、参加、募集の詳細は同協会のホームページで紹介している。

■裁判員経験者ら講演 7日から、大阪で連続セミナー

 裁判員ACTは7日午後2時、経験者の生の声を聞き、語り合う3回連続セミナー「きっかけは、裁判員」を大阪市中央区の市民活動スクエアCANVAS谷町で開く。経験を機に、青少年を見守るNPOを設立した澁谷友光さん、「裁判員交流会インカフェ九州」発起人の女性が話す。

 10月27日(午後2時~)は、少年補導員を始めた西村昌之さん、相手の意見を尊重して議論する子ども向け勉強会を始めた古平エミさん。12月1日(午後1時半~)は、甲南大法学部の笹倉香奈教授が講演する。いずれも参加者と経験者、弁護士らで語り合う。

 定員各40人。参加費は各千円。裁判員ACT(大阪ボランティア協会内)TEL06・6809・4901

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