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おなじみの赤い羽根に代わって今年から配られるシール=神戸市中央区坂口通2
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おなじみの赤い羽根に代わって今年から配られるシール=神戸市中央区坂口通2

 毎年10月1日に始まる「赤い羽根共同募金運動」。これまで寄付者に感謝の印として渡されていた赤い羽根が、ニワトリの育成不良による供給不足のため、全国的に確保が困難になっている。兵庫県共同募金会(神戸市中央区)は今年、羽根の配布を取りやめ、イラスト入りのシールに一新。約70年続いた運動のシンボルが姿を消す。(津田和納、西竹唯太朗)

 同運動は1947年に開始。全国47都道府県で展開され、募金は地域福祉活動や災害ボランティアの活動費などに充てられてきた。

 寄付した人に、感謝の印として赤い羽根を渡す仕組みは48年から始まった。中世ヨーロッパで「勇気の象徴」「善行の印」とされた羽根は、政治家やテレビのアナウンサーが着用するなど長年親しまれてきた。

 しかし、今年5月ごろから状況は一転。赤い羽根の加工を一手に手掛ける製造業「ラムダ」(本社・東京)によると、羽根は中国の養鶏業者が飼育するニワトリから仕入れてきたが、工場が育てるニワトリの数が少なく、必要枚数の羽根を確保できなかったという。

 このため、各都道府県にある募金会を束ねる社会福祉法人「中央共同募金会」(東京)は、代用のステッカーを準備。各募金会に配布し、使用を促していた。 兵庫県共同募金会も5月に「供給不足により、納期が定まらない」と連絡を受け、代替策を検討。赤い羽根と、同会のキャラクター「あかはねちゃん」をあしらったシールを作製することを決めた。シールは縦2センチ、横1・5センチ。同会の担当者は「洋服に貼ってもはがれにくい仕様にして工夫した」と話す。

 募金活動を手伝う民生委員らに知らせると、「かわいい」「本物の羽根だと使い回しができないので不便だった」と歓迎する声が上がる一方で、「なじみがない」「トレードマークが無くなるようでさみしい」という意見も出たという。

 来年以降も同会は羽根を復活させる予定はなく、シールを渡す方針。同会は「ターニングポイントととらえ、若い世代にも関心を持ってもらえるように活動したい」としている。

 中央共同募金会によると、赤い羽根の在庫が残る都道府県の募金会では羽根の配布を継続するという。来年以降、羽根を配布するかどうかは決まっていないが「供給が不安定なことや動物愛護の観点から見直す機運がある」という。

 一方、“緑の羽根”を配る国土緑化推進機構(東京)では羽根の配布は続けるといい、同機構は「業者に確認したが供給不足にはならない。赤い羽根よりも配布数が少ないことが要因では」としている。

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